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【ポタリング】中目黒から東京の空の玄関口「羽田空港」へ 江戸の空気も感じられる自転車散歩

バイクのニュース / 2023年8月26日 12時10分

自転車をもっと気軽に楽しみたい。自転車で走りやすい道を選びつつ、気楽に走れるコースを紹介します。春には目黒川沿い桜並木が人気観光スポットとなるおしゃれな街のイメージを持つ中目黒から、東京の空の玄関口「羽田空港」までの約20kmを走ってみます。

■中目黒から「羽田空港」へ約20km、のんびり走って2時間ぐらい

 いつもの自転車で、少し遠出をしてみる。自転車で走りやすい道を選びつつ、気楽に走れるコースを紹介します。使う自転車は普段使っているママチャリでもミニベロでも構いません。服装も自転車の運転の邪魔にならなければ、どんなスタイルでもOKです。

東京都目黒区の中目黒から、東京の空の玄関口「羽田空港」へポタリング東京都目黒区の中目黒から、東京の空の玄関口「羽田空港」へポタリング

 今回は春になると一斉に咲き乱れる川沿いの桜でも有名な、東京都目黒区の中目黒から、東京の空の玄関口「羽田空港」までの約20kmのコース、のんびり走って約2時間ほどです。

 都会の道路を抜けますが、道幅が広いので比較的心にゆとりを持って走ることができますし、1本道をずらせば「旧東海道」を走って江戸の空気を感じることができます。

「目黒川船入場」昭和初期は実際に船の発着場として使われていた「目黒川船入場」昭和初期は実際に船の発着場として使われていた

 スタートの中目黒は、駅周辺には人通りが多いので、目黒川沿いを少し南側に移動して「目黒川船入場」の上にある広場を出発地点にしてみました。

 ちなみに、春になると多くの人が桜を目当てに訪れます。大半の人は駅を越えて北側、その名も「桜橋」あたりに集中しますが、この「目黒川船入場」周辺もしっかりと桜が咲き誇ります。見物客も比較的少なく桜を満喫できるので、気になる人はチェックしてみてください。

スタートしてすぐの山手通りスタートしてすぐの山手通り

 いよいよ出発です。「目黒川船入場」の真横を通る山手通り(東京都道317号環状六号線)を品川方面に向かって進みます。交通量は多いのですが、道幅が広いので追い越すクルマも十分に距離を取ることができ、舗装もキレイなので比較的に心穏やかに走行することができます。

「メグジ」とアンダーパス「メグジ」とアンダーパス

 しばらく走っていると、道路の反対側にいつも行列が絶えない「メグジ」こと「ラーメン二郎 目黒店」が見えてきます。ここで注意したいのが、「メグジ」を越えてすぐの目黒通りの下をくぐるアンダーパスです。自転車は基本的にアンダーパスの走行を禁止されています。進入時に下り坂で加速しやすく、中間を過ぎたあたりから上り坂になるアンダーパスにおいて自転車は一定のスピードを保つことが難しく、また見通しが悪くなるので、ほかの車両との接触の危険性が高くなります。くれぐれも走行しないよう注意しましょう。

JR山手線を越える高架JR山手線を越える高架

 そのまま進んで首都高の下をくぐり抜け、左手に五反田の繁華街を見ながら進み続けると、JR「大崎駅」の手前でJR山手線を越えるための大きなカーブを描いた高架に差し掛かります。なかなか脚力を使う坂道ですが、ビルに囲まれながら巨大な人工物の上を走っていると、「これがコンクリートジャングルか」と、ハードボイルドな気分を味わうことができます。

山手通りと国道15号(第一京浜)の交差点山手通りと国道15号(第一京浜)の交差点

 道なりに進み続けると、やがて「第一京浜(国道15号)」とぶつかるので、ここで右折します。このあたりでコースの3分の1を消化したことになります。

 この手前に8体の恐竜像が置かれている品川区「子供の森公園」があるので、一息入れるには持って来いです。暑い時期のポタリングで重要なのは「絶対に無理をしない」ということです。都会の道路では陽射しを遮る影が少なく、アスファルトからの照り返しも強いので、思っている以上に体力を奪われます。少しでも「しんどいな」と感じたら、近くにあるコンビニやスーパーに避難し、飲み物を購入するなど休憩しましょう。

旧東海道に入る目印旧東海道に入る目印

「第一京浜」に乗ったら道なりに南下することになるのですが、大きな道路を走り続けることに少し疲れて来たかもしれません。そんな場合は、ここまで一緒に流れてきた目黒川沿いで左折して、少し走ったところにあるレトロな雰囲気がユニークな「まちなか観光案内所」を目印に右折して、「旧東海道」を走ってみるのはどうでしょう。

 いわゆる生活道路なので道幅も狭く、ゆっくり走ることが必須ですが、のんびりとした雰囲気を味わうことができます。

 東海道って意外と狭い、『東海道中膝栗毛』の弥次さん喜多さんが旅した品川宿がこのあたりか、などと遠い江戸の昔に思いを馳せることができる道でもあります。

鈴ヶ森刑場遺跡鈴ヶ森刑場遺跡

「旧東海道」に入らず「第一京浜」をそのまま走ると、弥次さんが「おそろしや 罪ある人の 首玉に 付けたる名なれ 鈴ヶ森とは」と歌を詠み、八百屋お七や白井権八など、落語や歌舞伎などで知られる人が実際に処刑されたという「鈴ヶ森刑場遺跡」が左手に現れます。江戸の歴史を知る上で重要な遺跡ですが、こういうのが苦手な人は早々に駆け抜けて、その先の「しながわ水族館」がある「しながわ区民公園」で一息入れましょう。

「産業道路」と「環八道路」の交差点「産業道路」と「環八道路」の交差点

 走り続けると、「大森警察署前」交差点で国道15号が国道131号(産業道路)と分岐します。南に向かって走っている場合は道路を渡る必要はないので、そのまま直進して131号を進みます。そうすると「環八通り(環状八号線・都道311号)」に差し掛かり、交差点を左折します。

 ここまでくればコースの3分の2を消化。あとはラストスパートです。

坂を上りきったところ坂を上りきったところ

「環八道路」をしばらく進み、「あれ? ちょっと上ってるかな?」と思った橋の手前の坂を上りきると、目の前が開けて突然大きな飛行機が視界に飛び込んできます。

 お疲れさまです。そう、「羽田空港」に到着です!

 もちろんここをゴールにしても良いですが、余力のある人には空港の周辺をサイクリングすることをオススメします。

空港周辺のキレイに整備された歩道空港周辺のキレイに整備された歩道

 空港の周辺道路は大型トラックなどが頻繁に通行しているので車道を走ることはまったくオススメできませんが、合わせて整備されている歩道がキレイで通行人も少なく、なかには自転車用のコースが設けられている区間もあるので、自転車で気持ち良く走ることができます。

 遮る物がない大空の下で、風を感じながら走るのは最高です。

第3ターミナルの駐輪場第3ターミナルの駐輪場

「周回を走る元気はないけど、せっかく来たから空港見学したい」という人は、もう少しだけ頑張って今回のコースで一番手前にある第3ターミナルまで行ってみてください。すぐ横に羽田空港で唯一の駐輪場があります。

 第1・第2ターミナルには無料のシャトルバスで移動できるので、ここに駐輪すれば心置きなく空港見学を楽しめるのです。

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