バイクに乗るなら必見! 命を預けるタイヤの基本メンテナンスとは
バイクのニュース / 2024年4月2日 10時10分
どんなに高性能なバイクでも車体を支えているのは2本のタイヤで、接地面積はハガキほどもありません。命を預けていると言っても過言ではないタイヤのメンテナンスについて、改めておさらいしておきましょう。
■タイヤは定期的なメンテナンスが必要
どんなに高性能なバイクでも車体を支えているのは2本のタイヤ。接地面積はハガキほどもありません。そんな、命を預けていると言っても過言ではないタイヤのメンテナンスについて、基本からご紹介します。
タイヤは定期的なメンテナンスが必要
バイクは前後2本のタイヤで車体を支えていて、加速やブレーキング、コーナリングでは大きな荷重がかかります。そのため、安定を保って安全に走れるのはタイヤのおかげ。また最近では、燃費についての関心も高まっています。
なお、タイヤの原料は天然ゴムが中心なので、生モノと言ってよく、劣化しやすいのが特徴のひとつです。
できるだけその寿命を伸ばし、きっちりと使い切るというのは大切な事。最近では原材料の高騰もあって、タイヤの価格が上昇しているだけになおさらです。
しっかりとタイヤが本来持っている性能を使い切るには、メンテナンスが重要。生モノだけに、定期的なチェックがなおさら重要で、安全、そして楽しく快適に走るためには、タイヤのメンテナンスを欠かさず行うようにしてください。
■定期的な空気圧チェックは基本中の基本
タイヤメンテナンスの基本となるのが、空気圧のチェックと補充。最近では空気の要らないタイヤの開発が進んでいますが、実用化にはまだ時間がかかりそうな為、空気圧のチェックはまだまだ、必須事項です。
空気の分子はゴムの分子よりも小さいので、乗らなくても自然に抜けてしまいます。これは、風船がしばらくするとしぼんでしまうのと、同じ理由。空気圧の点検頻度は月1回程度で、給油のついでにガソリンスタンドで行うのが楽でしょう。
クルマも含めて空気圧不足が問題になっていますが、セルフスタンドが増えたため、スタッフにお願いする機会が減った事が原因のひとつとされています。
定期的な空気圧チェックは基本中の基本
空気圧は、車種ごとに指定された数値になっているかを確認し、足りなければ補充します。指定空気圧は後輪のサスペンションアームなどにステッカーが貼ってあるので、そこを確認してください。
厳密に言うと、空気は熱によって容積が変わるので、乗る前の冷えている時と走って暖まった状態では、測定数値が異なることがありますが、冷えている状態は難しい場合もあるので、タイヤの温度はあまり気にしなくても良いでしょう。
もし少なかった場合はどうなるのかというと、タイヤがよじれやすくなるので不安定になるだけでなく、たわむことで熱が発生。その結果、バーストすることもあるのでとても危険です。
■簡単にできる溝のチェック
サーキット用のハイグリップタイヤは接地面積を上げるため、溝がありませんが、公道を走るためのタイヤには溝があります。
オンロードタイヤの溝は排水性を確保するために設けられていて、雨の日に路面とタイヤの間にできた水膜を効率よく排出し、グリップを確保してくれる仕組み。
溝の残量点検というと難しそうですが、タイヤのサイドにあるスリップサインが目印です。その部分の溝のなかを見ると一段高くなっているところがあり、ここがタイヤ表面とツライチになったら交換しなくはなりません。
溝残量の限界は法律で決められていて、バイクは0.8mm(クルマは1.6mm)までとなっています。前後のタイヤを同時に、合わせて表面の状態確認もしておきましょう。
具体的には釘などの異物が刺さっていないか、表面に亀裂が入っていないかなどを確認します。ヒビや亀裂が発生している場合は、パンクやバーストの危険性があるので交換するようにしましょう。
タイヤにも賞味期限がある
なお、タイヤにも賞味期限があります。溝がしっかりと残っていて、表面にヒビがなくても、あまり古いタイヤは使わない方が賢明。各タイヤメーカーは明確な基準は示してはいませんが、ゴムの油分が抜けて硬化してくるので、製造から5年ぐらいで交換するのが、安全面では推奨されています。
そのタイヤがいつ作られたか知る方法は、タイヤに刻印された製造年週の数字。左右どちらかに付いていることがほとんどで、4ケタの数字で記されています。
たとえば4023であれば、2023年の40週目。この数字を知っていると、交換時期の目安になる上に、中古タイヤを購入するときのチェックポイントにもなります。ちなみに、4ケタの数字の前に付いているアルファベットは生産工場などを示したもの。
普段見慣れているタイヤも、点検ポイントはけっこうありますが、そのどれもが日常的に簡単にできるものばかりなので、タイヤは生モノということを頭に入れて、定期的に点検するようにしてください。
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