木箱も破壊!雪の“重さ”の恐怖!! 窒息死の恐れもある危険な『落雪』に注意
BSN新潟放送 / 2025年1月11日 11時11分
大人が乗っても壊れない強度の木箱に、“何か”が落ちてきて壊れてしまいました。
落ちてきたのは『雪』。
屋根から落ちてきた雪は、木箱を破壊するほどの威力をもっているのです。
雪国の人でも意外と知らない『落雪』の危険性や注意点などついて、新潟県長岡市の専門家に伺いました。
【雪氷防災研究センター 中村一樹センター長】
「屋根の上からの落雪でダメージをうける、あるいは埋まってしまって窒息で亡くなる方が、全体の事故の10%ちょっと…」
さらに、雪の“種類”によっても状況は変わるそうです。
「雪国ですと、常に雪があって生活に密着している状況。雪が溶けたり、雪の性質が変わることによって、“起こることが違います”から、リスクがいろいろな場面で出てくる」
降ったばかりでふわふわしている新雪を再現した“おもり”を持ってみると…
「軽いですね。片手で持てます」
そして、時間が経って水分を含んた『ざらめ雪』だと…
「両手で持たないと、重い!!ずっしりしていますね。雪ってこんなに重いんだ!」
【雪氷防災研究センター 中村一樹センター長】
「雨が降ったりするとすぐに、こういう“重たい雪”になってしまいます」
こんな“重たい雪”が実際に屋根にのっていると考えると、ちょっと恐ろしいです。
この2種類の雪に見立てた“お手玉”を、模型住宅の屋根から転がす模擬実験では…
「例えば車がここにあると、新雪の場合にはあまり被害はないが、水を含んだ重たい“ざらめ雪”だと…」
クルマの模型が潰れてしまいました。
雪などによる死亡事故の原因で、最も多いのは屋根からの雪下ろしや除雪作業。
その次に多いのが『落雪』です。
しかし、落雪は建物の高さや屋根の勾配によって、そのスピードや落ちて来る場所が変わるため、「軒下を歩かないように」と一概に注意するだけでは事故を防げません。
【雪氷防災研究センター 中村一樹センター長】
「雪が降った時はどうしても、滑らないようにと足元ばかり見て歩きがちですが、時々上のほうを見て“落ちそうな雪がないか”とか、落雪は屋根の構造にもよるので、雪が落ちるような構造になっている屋根のところには近づかない…」
大量の落雪に埋もれた場合には、息ができなくなって窒息して亡くなるというケースもあるため、注意が必要です。
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