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柴咲コウ、黒沢清監督の全編仏ロケ映画で仏語に挑戦 1998年公開のサスペンス『蛇の道』をセルフリメイク

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年2月28日 7時0分

 一方、殺された娘の復讐に燃える男アルベールを、主演映画『レ・ミゼラブル』(2019)が第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で審査員賞を受賞したダミアン・ボナールが演じる。

 黒沢監督は、第68回カンヌ国際映画祭で『岸辺の旅』(2015)が「ある視点」部門・監督賞を受賞、第77回ベネチア国際映画祭で『スパイの妻<劇場版>』(2020)が銀獅子賞を受賞。先ごろ菅田将暉主演の映画『Cloud クラウド』(9月公開)の製作が発表されたばかり。2016年公開の映画『ダゲレオタイプの女』でタハール・ラヒム、オリヴィエ・グルメ、マチュー・アマルリックら海外の名優たちと組み、全編フランスロケ、フランス語に挑んだ。

 黒沢監督、柴咲、ダミアン・ボナール、プロデューサーのコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)

黒沢清監督

 26年前にオリジナル・ビデオ作品として脚本家高橋洋に書いてもらった脚本は、徹底的に復讐していく物語なのですが、これが非常によくできていて、チャンスがあればもう一度映画化したいとずっと願っていました。それがひょんなきっかけでフランス映画としてリメイクできたことは幸運という他ありません。そして、それ以上の幸運は何と言っても柴咲コウさんの参加でしょう。本当に素晴らしい女優でした。彼女の鋭く妖しい眼差しと、野獣のような身のこなしが、この映画をオリジナル版にもましてミステリアスで深みのある作品に格上げしてくれました。

主演・柴咲コウ(新島小夜子役)

・オファーがきた時の心境
 なぜ私なのだろう? フランス語も話せないのに? と思いましたし、そのことは黒沢清監督とプロデューサーにお会いした際にお伝えしました。しかし、単純に黒沢清監督とお仕事したかったこと、それにプラスしてフランスや仏語に魅力を感じ、ずっと深く触れたかったという個人的な理由も絡み、前のめりでお引き受け致しました。

・フランスでの撮影を振り返り、感動したことや苦労したこと
 フランス人スタッフ皆さんの黒沢清監督へのリスペクトが、現場の空気感や集中力に表れているなと思いました。私自身はとにかく夢中で撮影のみに専念していました。苦労をあげればキリがありませんが、「楽しく毎日撮影する」という目標は達成できました。録音部・フランソワからダメ出しされないときには「よしっ!」とガッツポーズしてました笑

・フランス語・フランスでのロケ、どのように準備したか
 撮影の半年ほど前から仏語レッスンを日本で受けました。当然台詞中心ですが、あまりに基礎的なところは飛ばすとどうにも応用が利きませんから、基礎的なところも含めつつ進行してもらいました。監督からは発音に関してはそんなに完璧は求めていないと事前に言われましたが、観客の方が聴いて違和感のないように、と撮影中も改善を努めました。2ヶ月強の滞在中はキッチン付きのアパートを要望しました。自分で食べるものの用意ができたのと、まるで役そのもののようにフランスで生活している人として街に溶け込めた気がしたのは良かったです。

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