1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

「SHOGUN 将軍」尾崎英二郎、諦めずに掴んだ重要人物役 ハリウッドで旋風「新たな時代の波」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年3月31日 8時3分

 信久を演じるにあたり、信長の歴史資料や小説なども参考にしながら役づくりを行ったという。また、幼少期に観た黒澤明監督の『影武者』、NHK大河ドラマ「おんな太閤記」で描かれた信長像も信久役のヒントとなった。「子供心にとても鮮烈で、そこから一番好きになって惹かれた戦国武将が織田信長だったんです。もちろん、“信長その人”を演じるわけではないのですが、本番まであまり準備の間がなかった分は、もともとあった知識がとても助けになってくれました。ただし、歴史の細部までは知らなかったので、今回新たに学んで得たことのほうが大きいです」

ハリウッドに「新たな視点」を与えた製作陣

 プロデューサーに名を連ねる真田を中心に、日本から招へいされた時代劇のプロたちが魂を注いだことで、「SHOGUN 将軍」では徹底的な時代考証による、誇張表現なしの日本が描かれている。

 「本作のトップクリエイターであるジャスティン・マークスさんは、本作を手掛けるにあたり、これまでハリウッドの産業が正しいと信じてきた“多様性”では不十分で、日本人の眼で捉えた解釈を映し出してこそ、新たな時代に見合うものができると創意を語り、同トップのレイチェル・コンドウさんも、日本人キャストたちが作品に注ぎ込んだ才能や心に感謝してくれています」

 「だからこそ、主演・製作をかねる真田広之さんと、そして国際的なプロジェクトを多数製作してきた宮川絵里子さんとの初の布陣であったにも関わらず、数年間に亘って皆が同じ方向性を目指し、『かつてない視点』を生み出すことができたのだと思います」

 戦国時代といえば、武将たちがしのぎを削る合戦など男性陣のエピソードが語れる傾向にあるが、尾崎は「本作では吉井虎永や、石堂和成(石田三成にインスパイアされた武将)や配下の者たちの懐の読み合いや野心だけでなく、理不尽な時代の習わしや掟の中で強く生き抜く戸田鞠子や落葉の方、宇佐見藤など女性たちの掘り下げ方が際立っています」と強調する。

 「また、数多くのキャラクターたちが登場するにも関わらず『人名紹介のテロップ』に頼ることが一切なく、誰がどのような地位や役職で、どうお互いが絡み合っていくかがセリフの中にしっかりと織り込まれ、観ている側に伝わるように書かれています。セリフの7割が日本語となる本作でそれを可能にしたアメリカの方々の執筆力と、入念に英語から日本語、さらに時代劇の言葉への変換を成し遂げた北米と日本の翻訳担当の方々には舌を巻く思いです」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください