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小島秀夫監督&盟友ファティ・アキン監督が対談『RHEINGOLD ラインゴールド』は現代人の閉塞感を打ち破る!

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年3月29日 19時15分

 「(1作目の)『DEATH STRANDING』発売前にいち早くゲームをプレイする機会をもらえたんです。息子のテイラーがゲーム好きなので、僕らは一緒にプレイして楽しんだ。息子との楽しい時間を提供してくれたことや、『DEATH STRANDING 2』で“人形男”として登場させてくれたことに、心から感謝しています」(アキン監督)

ファティ・アキンの集大成

 アキン監督の最新作『RHEINGOLDラインゴールド』は、金塊強盗により世界的指名手配犯となり、収監された刑務所の中でアルバムをレコーディングしてデビューし、本物の“ギャングスタ・ラッパー”となった青年の物語。イランで音楽一家に生まれた主人公のジワ・ハジャビは、民族弾圧から亡命を余儀なくされ、両親の離婚により幼くして極貧生活へと転落。なりゆきのまま悪事に手を染め、やがて“カター”(クルド語で“危険な奴”)となり、破滅への道を歩み始める。

 小島監督は「『RHEINGOLDラインゴールド』は、ファティの集大成だと思います。ノワールものであり、『ゴッドファーザー』であり、青春ドラマであり、ユーモアあふれるコメディー映画でもある。今までのファティ作品の要素が全て入っていて、大ファンの僕にとっては、豪華なプレゼントのような映画でした」と、いち“ファティファン”として本作を絶賛。

 アキン監督も「まさにそこがこの映画を制作した理由でもあります」と同意し「僕はこれまで、同じことを繰り返さずに、さまざまなタイプの作品を撮ってきました。僕も小島監督と同じように、あらゆるジャンルの映画が好きだから、自然とそうなっていったんです。でも『RHEINGOLDラインゴールド』は、これまでと違って、一本の映画のなかでジャンルが変わっていく作品を撮る機会だったんです」と明かす。

 アキン監督が本作の撮影に取り掛かったのは、コロナ禍で世界中の映画館が危機に立たされた時期だった。だからこそ本作には、劇場を訪れる観客に最大限の楽しみを提供しようという思いが込められた。

 「この作品を撮っていた時はちょうどコロナ禍でした。その頃はみんな、映画館が終わってしまうんじゃないか、ストリーミング配信の黄金期になってしまうんじゃないか……と話していた。しかし僕は、そうした未来を一切信じていなかった。だからこそ、この作品はチケット1枚で4本分の映画を楽しめるような、中身がぎゅっと詰まった(劇場で観るのに)ベストな一本になりました。観客の皆さんにも、次々と違うジャンルの映画に引き込まれていくような体験を味わってもらえると思います」

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