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『ゴジラ-1.0』山崎貴監督、『オッペンハイマー』へのアンサー映画「アイデアはある」将来的な実現へ意欲

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年4月12日 19時2分

 第96回アカデミー賞視覚効果賞を受賞した映画『ゴジラ-1.0』の4K Ultra HD Blu-ray・Blu-rayの発売記念取材会が12日、「白組」の調布スタジオで行われ、監督・脚本・VFXを担当した山崎貴が出席。「『ゴジラ-1.0』の制作にあたって感じたDolby Vision/Dolby Atmosの利点とは」をテーマに、製作の裏側を明かした。

 『ゴジラ-1.0』は、戦争で何もかも失った日本にゴジラが襲来するさまを描いた東宝ゴジラシリーズ第30弾。5月1日に発売される4K ULTRA HD Blu-rayには、Dolby Vision版およびDolby Atmos版が収録され、Blu-rayにはDolby Atmos版、DVDにはDolby Digital版がそれぞれ収録される。もともと本作は、Dolby Cinema版(広色域で鮮明な色彩と幅広いコントラストを表現するハイダイナミックレンジ=HDR映像を実現する映像システムのDolby Visionと、客席を包み込むような立体的な音響システムのDolby Atmos、そして専用のシアターからなる鑑賞システムのこと)で製作されていた。

 山崎監督自身、Dolby Cinema版で製作しようとしたきっかけについて「前々からDolby Cinemaでやりたいという思いはあったんですけど、何年か前からACES空間(異なるデバイス間での色の再現性を合わせるために使用されるカラーマネジメントシステムのこと)での映像づくりを研究しているスタッフがいて。映像をつくった後の色調整でも、かなりレンジが広くできるので、これはいい! ということでACES空間で映像をつくっていたんです」と説明する。

 「そしてDolby Cinemaは、その状態でつくればすぐに変換できるということと、音に関してもすぐに対応できる状態でつくっていたものですから。Dolby Cinemaのためにというよりは、そもそものつくり方がDolby Cinemaと相性が良かったということです」

 暗闇に溶け込むようなくっきりとした黒の描写が特徴的であるDolby Cinemaだけあって、効果的だったシーンについて「大戸島で変化する前のゴジラが出てきたところですね」と語った山崎監督。「真っ暗な闇から出てきたときの怖さがありました。基本的に照明がない世界で炎が燃えている時の輝度というか、まぶしい炎の感じなど、夜のシーンが印象的でしたね。もともと夜のシーンはあまりない映画なんですが、大戸島のシーンは、夜の怖さに寄与しているし、バラックなど全体が暗い中でどれだけ階調があるか。つぶれてしまいそうなところにどれだけ階調があるかというところもDolby Cinemaのすばらしいところでしたね」

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