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『ガンダムSEED FREEDOM』セカンドキービジュアル作画秘話 マイティーストライクフリーダムの翼に込めたこだわり

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年4月22日 12時3分

 そこで重田が閃いたアイデアは、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』放送当時に制作されたキービジュアルへのオマージュだ。「決闘・暴風・電撃・盾・攻撃 五機のガンダム現る!!」というキャッチコピーと共に、エールストライクガンダムとイージスガンダムが描かれていた。

 「今回の『FREEDOM』が完結編とするなら、『SEED』スタート時に自分で描いたキービジュアルのオマージュでSEEDシリーズのスタートとラストで対になる様にしてはどうかと思いました。対決シーンというよりはイメージシーンに近いですね。イージスの位置には、ラスボス的なイメージでカルラを、手前のストライクの位置にマイティーストライクフリーダムを配置して、印象的な刀を斜めに構えるようにして、レイアウトを決め込んでいきました」

 重田は作画のこだわりとして、マイティーストライクフリーダムの“翼の展開具合”を挙げた。「ディフェンダーのウイングを大きく展開して、作中のように多くの種類のエフェクトをのせると下絵のフリーダムが見えずらくなるので、そこはあえて省略しています。設定では、ディフェンダーの翼はキービジュアルのようには展開しないんですよ。アニメーション上の演出として、ディフェンダーの白のウイングと黄金の粒子を放出するシーンも込みで、ケレン味を加えたくて絵的に決まりの良いバランスで展開させています。『SEED』の『舞い降りる剣』でのフリーダムのウイング展開も同様の考え方で展開させています」

 MSのみならず、月面にはミレニアムやエターナル、敵の巨大戦艦といった艦船類も描かれているなど、細部まで注目すべき点があるセカンドキービジュアル。重田は「キービジュアルは、アニメーションの動画と違ってスチールの静止画なので、じっくりとした鑑賞に堪えられる物だと思うんです。かなり意図してキービジュアルならではのシチュエーションで情報を盛り込んでいますので、謎解きではないですが、飽きる程鑑賞していろんな発見をしていただけたら嬉しいですね」とファンに向けてアピールした。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』全国公開中

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