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石原さとみ「自分に飽きた」7年前からの再出発 監督に直談判してつかんだ主演映画で「クランクインからパニック」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年4月24日 6時32分

 石原さとみにとって2022年4月に第一子を出産後、初の主演映画となる『ミッシング』(5月17日公開)が間もなく公開される。本作は「どこかで私自身が自分に飽きてしまっている感じがしていた」という石原が、自分を変えてくれると確信した吉田恵輔監督(※吉は「つちよし」)に直談判したことをきっかけに役を射止めた。演じたのは、ある日突然失踪した幼い愛娘を捜し続ける母親だ。石原が「自分を壊してほしい」と飛び込み、女優として転機を迎えた本作の裏側を語った。

 「20歳くらいのときに、ドラマのラブストーリーとか化粧品のCMとか雑誌の表紙とか、たくさん目標を立てたんです。ありがたいことに25歳から30歳くらいにかけてびっくりするくらい全部が叶ってしまって」と切り出した石原。現在も主演を務める連続ドラマ「Destiny」(テレビ朝日系)が放送中で、順風満帆なキャリアに見えるが、本人の感覚は違っていた。

 「このままじゃマズいと思いました。わたしは、いわゆる『華』とか『美しさ』が求められることが多くて。それはそれでうれしいことですし、大切にしたい部分ではあるのですが、一方で自分にはもっと伸びしろがあると信じたい、真反対に行きたいという気持ちが芽生えてきて」とキャリアを重ねる中での心境の変化を吐露。そんなときに出会ったのが吉田恵輔監督の映画『さんかく』(2010)だった。それまで「学ばなければ」という強迫観念に近い思いで映画やドラマを観ていた石原が「没頭して観られて、すごく面白かった」と感動し、『ヒメアノ~ル』(2016)『犬猿』(2018)『愛しのアイリーン』(2018)など、次々と吉田作品を鑑賞。なかでも目を奪われたのが、『ヒメアノ~ル』で殺人鬼を演じた森田剛の演技。「パブリックイメージの正反対をいっていて、衝撃的でした」とインパクトの大きさを語りつつ、「わたしたちが勝手に(森田に)抱いていたイメージですけど」と、自らと照らし合わせるように付け加えた。

 女優として焦りを感じていた石原が「この監督ならわたしを変えてくれる。自分でも不思議ですけど、そう直感しました」と伝手をたどって吉田監督に直談判をしたのが7年前。一度は断られるも3年後、本作の脚本を受け取った。役柄は、姿を消した幼い娘を懸命に探す中で、青木崇高演じる夫・豊とのすれ違いや、ネット上での誹謗中傷、視聴率を得たいために事実を歪めて報道するマスメディアに打ちのめされてボロボロになる母・沙織里。「沙織里のような心が壊れた人の役をやらせていただいたことがなかったですし、吉田組に入ることで絶対に成長できると思いました」と目を輝かせる。

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