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「SHOGUN 将軍」西岡徳馬、自ら提案した広松の歴史的シーン 真田広之らプロデューサー陣に英語で直談判

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年5月1日 18時3分

 アメリカで社会現象化した話題のハリウッドドラマ「SHOGUN 将軍」で、戦国武将・戸田広松を演じた西岡徳馬(※「徳」は旧字が正式表記)がインタビューに応じ、全世界で絶賛された広松の歴史に残る名シーンに関する、知られざる裏側を語った。(以下、第8話のネタバレを含みます)

 陰謀と策略が渦巻く「関ヶ原の戦い」前夜を舞台に、“将軍”の座をめぐる戦国武将たちのドラマチックな物語を、ハリウッドの圧倒的なスケールで描いてきた本作。西岡が演じた戸田広松は、真田広之ふんする主人公・吉井虎永の腹心で、虎永の幼少期時代から成長をそばで見守ってきた、唯一無二の友でもある。

 主演・プロデューサーを務めた真田とは、映画『病院へ行こう』(1990)や大河ドラマ「太平記」(1991)といった作品で共演経験がある。「俺は俳優・真田広之が大好き。彼は真面目だし、みんなを和ませようと冗談もたくさん言います。人間性も素晴らしい。どのジョークも決して自分だけが目立つことではなく、みんなのことを思って言っているんです」と盟友への思いを明かす。

 第8話では、そんな厚い信頼関係で結ばれた真田と西岡の真骨頂ともいうべき演技合戦が話題となった。ライバル・石堂和成(平岳大)への降伏を認める書状に署名を求める虎永と、異を唱える家臣たち。緊張感が増す中、虎永と広松による会話の応酬が続き、覚悟を決めた広松は主君の目の前で切腹した。広松の最期は、国内外の視聴者に衝撃を与え、ドラマ史に残る新たな名シーンとして絶賛されている。

 「SHOGUN 将軍」屈指の名シーン誕生の裏には、西岡の並々ならぬ思いがあった。もともと、同シーンでは5人の家臣が切腹するはずだったが、西岡自らの提案で広松が切腹する展開に変更された。

 「日本では切腹する時、武士は白装束に着替えるわけです。あの状況で家臣たちが(白装束に着替えぬまま)一斉に腹を切ってしまうと、集団自決になってしまいます。虎永への最大の礼を尽くして、広松は『あなたに人生を捧げてきて、俺は幸せだった』という意味であの行動に出ました。だから、俺は5人で死ぬというのは止めてほしいと伝えました」

 西岡は、プロデューサーの真田、製作総指揮のジャスティン・マークス、プロデューサーの宮川と四者会談を実施し、自身の意見を英語で伝えた。「数日前から、自分の言いたいことを英語でメモして、そのメモを頼りに、ジャスティンたちの前で『広松が1人で死ぬことに意味がある』と伝えました。彼は俺の目をジーッと見つめて、最後に『OK、わかった』と言いました」

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