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「デカレンジャー」20年前の知られざる誕生秘話 塚田英明Pが語る1話完結型へのこだわり、敵組織が存在しない理由

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月7日 7時10分

 スーパー戦隊シリーズ第28作「特捜戦隊デカレンジャー」(2004~2005)の20周年を記念して、新作Vシネクスト『特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター』が上映される。同作のチーフプロデューサーを担当する、東映の塚田英明(ドラマ事業部門長)がインタビューに応じ、20年前の知られざる企画秘話や、20周年新作の裏側を語った。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

 「特捜戦隊デカレンジャー」は、宇宙で多発する星間犯罪組織を取り締まるために設立された宇宙警察・地球署を舞台に、選ばれし6人の刑事=S.P.D(スペシャルポリス・デカレンジャー)が、宇宙犯罪者・アリエナイザーたちに立ち向かうストーリー。『ファイヤーボール・ブースター』では、デカレンジャーたちが爆破事件と銀河の麻薬王の関係を追い、宇宙から地球の高知県まで捜査に奔走する。

「デカレンジャー」で敵組織を作らなかったワケ

Q:いまから20年前、「デカレンジャー」テレビシリーズの企画はどのように立ち上がったのでしょうか?

 私は、テレビのアシスタントプロデューサーとして京都撮影所でキャリアをスタートさせて、時代劇を担当したり、ドラマ「科捜研の女」をチーフと一緒に立ち上げました。ヒーロー番組も大好きで、いつかやりたいと思っていたところで東京に配置替えとなり、「仮面ライダーアギト」「忍風戦隊ハリケンジャー」「爆竜戦隊アバレンジャー」を担当した後、「デカレンジャー」ではじめてチーフプロデューサーに就任しました。京撮では「科捜研の女」「京都迷宮案内」といった事件モノのドラマを担当していたので、「デカレンジャー」も1話完結で事件を解決していくヒーロー作品としてできないかと考えて、「警察xスーパー戦隊」という軸を作ったと記憶しています。

Q:“宇宙警察”というアイデアはどのようにして生まれたのでしょうか?

 前作「アバレンジャー」がファンタジー的な世界観だったので、「デカレンジャー」はSF路線にして、宇宙の犯罪者に立ち向かうことを発想しました。個人的には、藤子・F・不二雄先生の「21エモン」が大好きなんです。地球のホテルに宇宙からお客さんが泊まりに来たり、主人公たちが宇宙旅行するパートがある作品で、「デカレンジャー」は同作をリスペクトして当時制作していました。

Q:歴代のスーパー戦隊シリーズでは敵組織が登場しますが、「デカレンジャー」には敵組織が存在しません。あえて敵組織を作らなかった理由は?

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