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『マッドマックス:フュリオサ』はアニメ映画として開発されていた!アニメーター・前田真宏に聞く、知られざる企画秘話

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月1日 12時10分

 映画『マッドマックス』シリーズ最新作『マッドマックス:フュリオサ』には、とある日本人アニメーターが「additional story contributor」として参加している。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』などで知られる前田真宏だ。前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)ではコンセプトアート&デザインを務めた前田がメールインタビューに応じ、『フュリオサ』の知られざる企画秘話や、実際に作品を観た感想を明かした。(文・構成:編集部・倉本拓弥)

 株式会社カラー作画部所属の前田は、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(監督、脚本協力、イメージボード、画コンテ、デザインワークス)や『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(監督、コンセプトアートディレクター、画コンテ、美術設定、原画)、現在放送中のアニメ「怪獣8号」では怪獣デザイン・ディテールワークスを担当するなど精力的に活動している。年内には、前田のキャリアを網羅・記録した初の作品集 「雑 前田真宏 雑画集(仮)」(編集:株式会社カラー、発行:光文社)が発売予定。アーティストであり一人の人間である「前田真宏」を形成する個性を、時代背景・アニメ史、彼と共に時代を生きた方々の言葉から浮き彫りにし、前田と彼が関わった膨大な作品を振り返る。

『怒りのデス・ロード』と同時公開するはずだった並列企画

Q:『マッドマックス:フュリオサ』のエンドクレジットには、「additional story contributor」として前田さんのお名前が入っております。

 前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の開発と同時に、同時公開の並列企画として前日譚である『マッドマックス:フュリオサ』の企画、シナリオ、デザインを開発していました。

Q:『フュリオサ』はもともとアニメとして制作予定で、前田さんがコンセプトアートを描いたと、ジョージ・ミラー監督が証言しております。最終的に『フュリオサ』は実写映画になりましたが、監督とは当初どのような話し合いをしていたのでしょうか?

 前日譚としてマックスの過去、フュリオサの過去それぞれを別のフォーマットで製作してそれが合流して『怒りのデス・ロード』になる。できる事なら同時上映、というプランでした。ミラーさんは日本のアニメに登場する「強いヒロイン像」を望んでおり、『フュリオサ』もアニメ映画として作りたい、という事でしたのでそれを前提にストーリーライン、キャラクター像、ストーリーボードや技術の開発などを進めていました。

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