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永瀬廉&出口夏希、愛する人を看取りたい?看取られたい?『よめぼく』期限付きの恋で得た答え

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年7月5日 8時2分

 森田碧のベストセラー小説を実写映画化したNetflix映画『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』。本作で余命1年の僕=早坂秋人を演じた永瀬廉(King & Prince)と、余命半年の君=桜井春奈を演じた出口夏希。相手を思い合う“優しさ”に満ちあふれたピュアなカップルを演じた二人が、約1年前に神戸を拠点にオールロケで行われた撮影を振り返った。(取材・文:磯部正和)

お互い「人見知りなのかな?」

Q:お互いがお互いのことを思う優しさに包まれた作品でしたが、それぞれの演じたキャラクターの“優しさ”をどのように表現しようと心掛けていましたか?

永瀬:今回の作品に関しては、優しさを意識するというよりは、いかに相手を想うか……というところだと思いました。相手のことを1番に考えることによって、自然と自分も優しくなれる。秋人がどれだけ春奈を想っているかということを考えて、そこに寄り添って演じていました。

出口:目に見えないところで優しさをくれる秋人くんに対して、それがわかっていても口にしないのが春奈の優しさ。人の優しさに気づくことの優しさみたいなものを意識していました。すごく学びの多い作品になりました。

Q:初共演のお二人ですが、秋人と春奈の距離の縮まり方と実際のお二人の距離感は近いものがあったのでしょうか?

永瀬:そうですね。秋人も最初から春奈に対して想いを持っていたわけではない。出会ったころは、真っ暗だった自分の人生に、明るく光を照らしてくれる存在だった。それが一緒の時間を過ごすことで、残された時間に何をすべきかを気づかせてもらった。その距離の縮まり方は、実際の僕らの関係性に近かったかもしれません。

出口:本当に永瀬さんの距離の詰め方が、秋人と春奈の距離感に似ていました。最初はお互い人見知りなのかな……と思うぐらい全然話をしなかったんです。でも神戸の病院での撮影ぐらいから、グッと距離が縮まって……。「秋人くん!」って感じになりました。

Q:意識して初対面の関係性を役柄に生かそうとおもっていたのですか?

永瀬:いや自然とですね。言われてみたら、そうだったなと。

Q:仲が良くなっていけばいくほど、辛くなっていきますね。

永瀬:割と物語の順番で撮影もできたので、だんだん春奈が弱々しくなっていく姿を見ると、素で「ほんまに大丈夫? 体調悪い?」って声を掛けそうになっちゃいました。それだけ入り込めていた撮影だったと思います。とてもやりやすかったです。

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