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「もし徳」AI三英傑をCGで描かなかった理由 三者三様のダンス、衣装…武内英樹監督が裏側明かす

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月4日 7時15分

 三英傑を演じる萬斎、竹中、GACKTへの演出については「萬斎さんはとにかく最後の語りが1番大切。ただ萬斎さんがやってくださる以上、安心していましたし、響くお芝居をしてくださる方だと思っていたので特にこちらからお願いしたことはなくて。逆に萬斎さんの方から“どうしましょうか”と熱心に聞かれましたが、僕は最前列で萬斎さんのお芝居を見たい、そういうつもりでやっているから“自由にやってください”と。(経済産業大臣の)信長役のGACKTさんはトリッキーな役どころだったので“ビジュアル系にならないでね”って(笑)。とにかくかっこよく、ミステリアスに、狂気を感じさせてほしいとお話したら「任せてください、カッコいいのは得意です”とおっしゃっていました(笑)。(財務大臣の)秀吉役の竹中さんに関しては、国民に愛されるキャラという設定なので、TikTokとかSNSも駆使することでお茶目な雰囲気も出したいと考えて、どういうダンスをすればバズるのかなといろんなモデルを探して、“秀吉ダンス”を作ってテーマ曲も作りました」と語る。

 劇中、三英傑が三者三様の舞を披露するところもお楽しみの一つで、信長と家康が同時に曲舞「敦盛」を舞う演出も映画オリジナル。もともと、萬斎が舞うシーンは台本になく、武内監督が撮影中に思いつき萬斎に相談したことから実現したという。

 「萬斎さんに出ていただいているのだから舞を入れない手はないなと。そこでダメもとで“踊っていただけませんか?”とお話させていただいたらまんざらでもないご様子だったので、これは可能性あるなと。現代日本を憂う家康の神経が研ぎ澄まされて、悩み苦しんだ挙句、絞り出すかのように舞っているというようなイメージ。萬斎さんに踊っていただくことで芸術性を高められるし、そのほかにネタバレになるので詳細は伏せますが“ある重要な狙い”もあります。萬斎さん、とても真摯に取り組んでくださってGACKTさんの踊りについても“よろしければご指導しにいきましょうか?”とも言ってくださったんですけど、“逆にプレッシャーがかかりすぎるので遠慮します”とお答えしました(笑)」

 偉人たちの華やかな衣装も目を引くが、扮装統括・人物デザイン監修を務めたのは武内監督と『翔んで埼玉』シリーズなどで組んできた柘植伊佐夫。柘植はドラマ「岸辺露伴は動かない」シリーズなどを手掛け、武内監督と同じく実写化困難な企画を多く手掛けてきた猛者であり、武内監督は「柘植さんがいないと僕の作品は成り立たない」と絶大な信頼を寄せる。

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