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「もし徳」AI三英傑をCGで描かなかった理由 三者三様のダンス、衣装…武内英樹監督が裏側明かす

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月4日 7時15分

 「その時代から抜け出てきたようにリアルなビジュアルにしたかったので、メイクもドーランを塗ったような綺麗なメイクじゃなくて、黒澤映画のようなちょっと汚したというか露骨なメイクにしたいとお話させていただきました。なので坂本龍馬も汚していますし、秀吉も少し古い感じのメイクにしています。秀吉の襟の立った金ぴかの衣装は、最初は正直やりすぎじゃないの? とも思ったんだけど、柘植さんが調べて史実にのっとって作ってくださった。家康は秀吉とは対照的に、色使いも含め少し渋めに。家康ってタヌキおやじのイメージがあるので、萬斎さんも最初は“僕、狐顔ですが大丈夫ですか?”と心配されていたんですけど、柘植さんの尽力もあって全然見えるなと。柘植さんとは毎回、二人で“どうする?”って頭を抱えていて、彼がいないと難題を乗り越えられない。次の『はたらく細胞』でもご一緒しているんですが、やはり“赤血球どうする? 白血球どうする?”と悩んでいました(笑)」

 本作を通じて歴史を学び直し、260年もの間戦争がない世を築いた家康の偉大さをあらためて痛感したという武内監督。その思いが込めたのが家康と現代人の理沙が対峙するシーンで、武内監督は理沙を演じる浜辺に「歴史を学んでから家康とのシーンに臨んでほしい」とリクエスト。「原作での理沙自体もイマドキの女の子で、歴史をあまりわかっていない状態だったのが急に官房長官番をやることになって短い時間で猛勉するという設定になっている。だから浜辺さんにも理沙と同じように取り組んでほしいと思った。家康はもちろん秀吉、信長がやってきたことを理解してセリフを言わないと芝居が上滑りしてしまう気がしたし、徳川幕府がどうすごかったのかっていうのをわかった上でセリフを言ってほしいという思いがあったので」と意図を明かした。(取材・文:編集部 石井百合子)

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