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片岡千之助「光る君へ」薄幸のプリンス・敦康親王に自身を重ねる 御簾越えのシーンは「会いたい」一心で

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月24日 20時47分

 その敦康親王が、24日放送・第45回「はばたき」で、21歳の若さでこの世を去る。短い生涯だったが、片岡は3歳の娘の成長を見守ることの出来ない悔しさはありながらも、見違えるようにたくましく成長し国母となった彰子の姿を見て「いいタイミングで逝ったのではないか」とも。そんな敦康親王の想いに、片岡は亡き祖母の姿が重なったという。

 「今年の2月に母方の祖母を亡くしまして。ずっと元気だったのですが、亡くなる1週間前に僕が初めて映画の主演をやらせていただいた『橋ものがたり「約束」』の完成披露を観にきてくれて。終わって家族で食事をしているときに“正博、とにかく安心した”と言ってくれたのですが、その4日後に亡くなってしまったんです。母には“正博の晴れ姿を見て安堵したのかも……”と言われて、僕としてはそんな気持ちに通ずる部分があったんですよね。僕には娘もいないですし、敦康がどのようにして亡くなったのかというのは分からないですけど、この作品で描かれた、ほっとして亡くなるという気持ちに実際にあったことと重なる部分がありました」

 大学生として、歌舞伎俳優として、多忙な日々を送る片岡は「仕事が入ると私生活はきれいにはまとまらないんですよね。意識がそっちに行っていますから、逆に仕事をしているときの方が落ち着くというか」と仕事にのめり込むタイプのようで、「不器用なんですかね……」と24歳の素顔を覗かせた。(編集部・石井百合子)

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