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「べらぼう」中村隼人、演じるのが怖かった平蔵はシケが助けに ハイスピードカメラの撮影に「嘘でしょ?」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2025年2月9日 5時0分

 横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)で“鬼平”こと長谷川平蔵宣以を演じる歌舞伎俳優の中村隼人。序盤では、平蔵の放蕩を尽くした若かりし日々が描かれ、原作・池波正太郎、主演・中村吉右衛門のドラマ「鬼平犯科帳」などで描かれる貫録あふれる平蔵とのギャップが大いに話題を呼び、視聴者の間では“カモ平”の愛称で親しまれている。国民的人気キャラクターを演じるにあたり当初は「怖かった」という隼人。そんな不安を解消したのは、チーフ演出の大原拓からの思わぬ提案だった。

 大河ドラマ第64作となる本作は貸本屋から身を興し、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴、東洲斎写楽らを世に送り出し、江戸のメディア王として時代の寵児となった蔦屋重三郎(横浜)を主人公にしたストーリー。脚本を大河ドラマ「おんな城主 直虎」、ドラマ10「大奥」(NHK)シリーズなどの森下佳子が務める。

 隼人は、二代目・中村錦之助を父に持ち、歌舞伎のほか映像作品でも活躍。とりわけ2019年に始まった主演作のBS時代劇「大富豪同心」(八巻卯之吉役)は3シーズンにわたって制作されるなど人気を博している。大河ドラマへの出演は「龍馬伝」(2010・徳川家茂役)、「八重の桜」(2013・松平定敬役)に続いて3作目となる。

 隼人演じる平蔵は、青年時代は風来坊で「本所の銕(ほんじょのてつ)」と呼ばれ、遊里で放蕩の限りを尽くしたという逸話も持つ。のちに老中・松平定信に登用され「火付盗賊改方」を務め、凶悪盗賊団の取り締まりに尽力する……という役どころ。長谷川平蔵宣以といえば世間では池波正太郎の小説、ドラマ「鬼平犯科帳」のイメージが強く、隼人自身も「やはり中村吉右衛門さんが演じた鬼平のイメージが強いというか、ほとんどそのイメージ」だったといい、「私の大叔父の萬屋錦之介も演じたことがありますが、吉右衛門さん、丹波哲郎さんといった大御所のスター俳優たちが務められてきたなかで、30代の僕が演じることが初めはすごく怖かった」と話す。

 自身が抱いていた「男の色気、男臭さがある平蔵」のイメージ。しかし、それは早々に覆されることとなった。

 「最初に監督に言われたのが、“シケを垂らしてほしい”ということ(※シケ=額や耳から垂れたほつれ毛)。シケにも種類があるのですが、今回の場合は“色シケ”と言われるものに近いと思います。よくアイドルが前髪を垂らしたりしていますがそれと似ています。普段はきっちりしている髪型が、髪がちょっと垂れることによって色気が出る。歌舞伎や和物の舞台などでは付き物なのですが、映像作品、特に大河ドラマではあまりないことで。僕も“どういうことなんだろう?”と不思議に思ったので、きっと視聴者の方々も“何やってんだこいつは”と思われたんじゃないかと思います(笑)」

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