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「夢でもいいから逢いたい…」“切ない恋のカリスマ”小野小町の歌3選

ココロニプロロ / 2019年1月4日 16時55分

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「恋がしたい!」けれど出逢いがない。「あの人に逢いたい!」だけど逢えない。

もしあなたが今、リアルな恋を求めているなら…。恋のスイッチをONにする、“切ない恋のカリスマ”小野小町の歌をどうぞ。そのうずくような恋心に火をつけてみませんか?

■逢えない時ほど心は熱く燃える
「人に逢わむ 月のなきには思ひおきて 胸走り火に心やけをり」

(逢えない相手を想いながら月の出ない夜に起きていても、胸の中は火の粉が走るような想いで心が焼けちゃいそう)といった内容です。

確かに、逢いたくても逢えない人に思い焦がれている暗い夜ほど心の中は熱く燃えるもの。彼への想いが募り、いてもたってもいられないような気持ちになったり、たくさんの溜め息をついたり、嫉妬したり。

「恋って本当に厄介だな」と自分でも呆れてしまうほどつらい夜。でも、郷ひろみさんも歌っていたように、逢えない時間が愛を育てるのです。

簡単には逢えないからこそ、その愛しい想いに気づけた切ない喜び…。遠距離恋愛中のあなたや、冬休みで相手となかなか逢えない恋する乙女のみなさん。今のうちに女っぷりを磨いておきましょうね。

胸が焼けるような恋のパワーを「美」に向け、逢える日に備えておきましょう。

■今は一緒にいるのに、また逢いたい
「秋の夜も 名のみなりけり 逢ふといえば 事ぞともなく明けぬるものを」

(秋の夜長というのは名ばかりね。逢引きしていると、あっと言う間に夜が明けてしまうんだから)

そうなんです。恋人と一緒に過ごす、楽しい時間は瞬く間に過ぎていくもの。激しく愛し合った後はまるで甘い靄(もや)のベールに包まれたよう。もしかして現実じゃなかったのかもしれない…とさえ思ってしまうくらいの官能的で特別な時間。

逢うまでは、今か今かと待ち望んで長い夜を越えてきたはずなのに、いざ逢うと時の流れが急に早くなってしまったかのように感じるのだから不思議です。

もう少し一緒にいたい。今はまだ一緒にいるのに、早くまた逢いたいと思ってしまう。もっと一緒にいたいという気持ちを残したまま、それぞれの時間に戻っていくからこそ、愛や恋は続いていくのかもしれません。

■夢でもいいから逢いたいくらい好き
「かぎりなき思ひのままに 夜も来む 夢路をさへに人はとがめじ」

(限りなく、果てしない想いに導かれてあなたのところへ行っちゃうよ。夢の中での路までも誰も咎めたりしないでしょう)

そんな想いを男目線で詠った一首です。
平安時代も今も、愛しい人に夢で逢えたら…と願うのは恋する人々の共通項。小町が男目線の歌を詠んだのは、「こう思っていてほしい」という願望だったのではないでしょうか。

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