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「仕事が続かない欠陥人間」 雨宮まみの“穴の底でお待ちしています” 第17回

ココロニプロロ / 2015年2月6日 14時45分

「仕事が続かない欠陥人間」 雨宮まみの“穴の底でお待ちしています” 第17回

誰にも言えない、けれど誰かに言いたい、そんな内緒の悩みやモヤモヤ、しょうもないグチからやりきれないつらさまで、穴を掘ってこっそり叫んでみたい気持ちを発散する、「感情の吹きだまり」……。そんな場所がこのコーナーです。あなたのやるせない気持ちを、安心してブチまけてみませんか? 雨宮まみが聞き手をつとめます。長文の投稿歓迎いたします。

(ぽく/女性/20代前半)
雨宮さん、わたしは「自分のやりたいこと」に悩まされています。去年の夏まで私はOLでした。それなりに名の知れている会社で、親の納得も得られた会社でしたが、平凡な繰り返しの毎日と、誰がやっても変わらない業務、頑張ってもだれも褒めてくれない、育ててくれない、そんな社風が、悪くはないのでしょうけど嫌になってしまい退職しました。

その後、元から興味があり、専門学校にも行った映像関係の仕事に転職し、誰もが一度は見たことのあるテレビ番組のADをやりはじめました。好きな仕事だったはずですが、そこで働く人間の適当さ加減や、理不尽さ(真面目に仕事をする人間がいじめられていました)に腹が立ち、尊敬できる人は一人もおらず、そして業界特有のハードな仕事(徹夜など)に心も体も疲れてしまい、4ヵ月ですが昨年いっぱいで退職することにしました。正直、続けられなかった……というより続けたいと思えなかった環境にがっかりしています。親はせっかく専門も行かせたんだからその業界で働いてほしいと思っていたと思います。そしてそういう苦しい環境で頑張れる人のほうがかっこいい感じがするじゃないですか。かっこよくなりたかったです。そうなれなかった自分にもがっかりしていますが、その環境で我慢をして続けることもできなかったのです。

興味のあることはいくつかあります。それを仕事にしてみたいとも考えます。でもまた失敗したら? 親をがっかりさせたら? とも思いますし、親の期待に添えるような職業、要は「そこなら安心」「これならいいか」と思ってもらえるような会社や業種に就かなければと思うのです。そのプレッシャーで自分がどの道を選んだらいいか全くわからなくなり、とても不安です。自分が仕事を続けられない欠陥人間のようにも思えてきます。

大人たちはどうやって仕事を選び、どんな気持ちで毎日働いているのでしょう。好きな仕事に就けて「仕事が大好き!」という気持ちで毎日働いている人は少ないように感じます。その人たちはあきらめているのでしょうか? どのように気持ちに整理をつけているのかわかりません。運命のように突然好きな仕事や環境にありつけたらいいのですが。

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