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「仕事が続かない欠陥人間」 雨宮まみの“穴の底でお待ちしています” 第17回

ココロニプロロ / 2015年2月6日 14時45分

(※投稿内容を一部、読みやすいように編集させていただきました。)

2月ですからチョコレートをお出ししましょうか。迷いが多いようですから、頭をシャキッとさせるためにコーヒーも一緒にどうぞ。おいしいチョコレートは香りがぜんぜん違うんですよ。丁寧に作られたものを食べると、心がほっとしますよね。

どのように気持ちに整理をつけて働いているのか……。難しい問題ですね。難しさのひとつは、誰もがこのことについて、自分自身の答えしか持たないことです。私には私の答えしかなく、他の人がどう考えているのかというのは、正直よくわからないところがあります。

ただ、ぽくさんのおっしゃることには、少し気になるところがあります。まず、親の目をすごく気にされていること。そして親以外の目、自分の中の目なのでしょうか、それを気にされていることです。

ぽくさんは、親の期待に添えなかったことを悔いてらっしゃいますし、自分の価値観の中で「かっこいい」自分になれなかったことを悔いてらっしゃいます。

私の親は、私に公務員になってほしいと願っていました。そうでなくても、安定した仕事、恵まれた環境の仕事に就いてほしいと願い、大学まで行かせてくれました。でも、私はこの通り、親の願いとは対極の不安定な仕事をしています。ぽくさんのご両親も、安心できる会社に就職してほしいと願いながらも、ぽくさんを映像の専門学校に行かせてくれたのですよね。映像関係の仕事が不安定だとは言いませんが、親御さんなりにぽくさんの意志を尊重する気持ちはあったのではないかと思います。

ぽくさんの「やりたい仕事」には、今、余計なものが付随しすぎています。親のことはいったん、置いといてください。どこに就職しようと、最初はがっかりするかもしれない。心配だと言うかもしれない。また辞めたとか、なんで続かないんだとか、言うかもしれない。けど、もし親の望む就職先を選んで、そこでつらい目に遭ったらどうしますか? 「自分の選んだ道だから」と思えますか? 親のせいにしないと、はっきり言えるでしょうか。

ぽくさんの職歴は、私から見れば立派ですし、「たった一回の転職」と「二回の退職」でしかありません。そんなこと、やってる人はいっぱいいます。自分に問題があろうとなかろうと、よりよい職場や面白い仕事を求めて転職する人もいます。もちろん、ひとつの会社で長く働き続ける人もいますが、どちらの道が正しいとか、偉いとかはありません。何度辞めてもいいと思いますし、二度辞めたことに罪悪感を感じる必要もないと思います。それに、「興味のあることがいくつかある」というのは、とてもいい状態です。普通は、それを見つけるのにいちばん苦労するのですから。

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