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ダイハツ ミラ イース新車情報・購入ガイド パワーとトルクを落としてでも、燃費重視! ダイハツ意地のガソリン車トップとなる35.2㎞/Lを達成! 【ニュース・トピックス:ダイハツ】

CORISM / 2014年7月21日 7時14分

ダイハツ ミラ イース

0.2㎞/Lというわずかな差にもこだわり続けた、エンジニアの執念を感じさせる燃費35.2㎞/L!

 ダイハツ は、軽乗用車「ミラ イース」 を一部改良し、発売を開始した。この新型ミライースは、35.2㎞/Lというガソリン車トップとなる低燃費を実現した。また、一部グレードにブラックシート表皮などをセットにした「ブラックインテリアパック」をオプション設定。上質で落ち着いた室内空間を演出している。

 ダイハツ ミライースは、2011年9月にデビューしたモデルだ。デビュー前から、CMの投下量もハンパなく、「第3のエコカー」というキーワードをアピールし続けた。この第3のエコカーという言葉は、話題となり、どんなクルマなのか非常に期待された。

 そして、満を持してデビューしたミライースは、ある意味期待を裏切ったガソリン車だった。だだし、ただのガソリン車ではなかった。軽自動車 の本質を低燃費・低価格を徹底追求。燃費は当時ガソリン車トップの30.0㎞/Lを達成。そして、価格は79.5万円という驚きの価格を実現したのだ。

 ミライースがデビューした当時は、軽自動車の主流はムーヴワゴンR といったハイト系 ワゴン 。ロールーフ型のミライースなどは、ほとんど人気が無かった。どちらかというと、シュリンクしていたマーケットだ。そんなマーケットに、再びスポットライトを当て、シュリンクしていたマーケットに活気を与えたモデルと言える。

 当然、ライバルのスズキも黙ってみていることはなく、アルトエコを投入。アルトエコとミライースの永遠に終わらないと思われる燃費戦争に突入した。お互いに燃費トップの座を争い、直近の燃費トップは、アルトエコの35.0㎞/Lだったので、0.2㎞/L上回ったことになる。

 まぁ、0.2㎞/Lのアップなど、それほど気にすることはないとは思うものの、この2台はそれを繰り返したことで、3年弱の年月で30.0㎞/Lから、35.2㎞/Lへ進化したのだから、なんと約17%も燃費を向上したことになる。微妙な差だと逃げることなく、燃費技術を磨き続けたことが、わずか3年で大きな差となった。

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アトキンソンサイクル化された新エンジン。さらに、高コストなデュアルインジェクターまで投入! それでいて、価格据え置きという驚きの低価格!

 新型ミライースが、35.2㎞/Lという低燃費を実現できた技術は、「パワートレーンの進化」「車両の進化」「エネルギーマネジメント」をそれぞれ改良。熱効率の向上や走行抵抗の低減、エネルギー効率の向上などを徹底的に追求した。

 まず、パワートレーンが大幅に進化している。低燃費化への定番メニューともいえる高圧縮比化がされ、圧縮比化は11.3から12.2へアップ。同時に、吸気ポート改良、高着火スパークプラグを採用した。

 高圧縮比化は、同時にノッキングとの戦いとなる。ノッキングを回避する技術として、なんとハイブリッド車などにも採用されるアトキンソンサイクル化が施される。それだけでなく、デュアルインジェクターを採用。アトキンソンサイクル化では、ポンピングロス低減。デュアルインジェクターでは燃料微粒化による燃焼安定化を同時に実現している。

 ただし、高圧縮化とアトキンソンサイクルの導入で、パワーとトルクのスペックがダウンしている。52ps&60Nmとう従来のスペックから、49ps&57Nmへとパワーとトルクがややダウンした。アルトエコのパワーとトルクは52ps&63Nmと、ミライースを上回る。アルトエコの方が車重がわずかに軽いこともあり、アルトエコとミライースのどちらかを購入するのならば、試乗して加速感を確認したほうがよい。

 車両の進化では、「タイヤディフレクター」をリヤタイヤ前にも採用。走行時にボディ下を流れる空気抵抗をさらに低減している。

 そして、エネルギーマネジメントでは、「エコ発電制御」が進化。発電制御の見直しにより、減速時の発電量をより高め、加速・走行時の発電を抑制。エンジン負荷を低減し低燃費化に貢献している。

 アルトエコのように、リチウムイオン電池をもつエネチャージなどの技術はないものの、100万円を切る価格のクルマに、これほどまでコストをかけたエンジンを搭載して大丈夫なのか? と、心配したくなるほどのテクノロジーが満載されている。

 アルトエコ と比べると、やや重いので、まだ多少の軽量化ができたり、エネチャージのように仕組みを採用するなど、伸びしろはまだあるようにも思える。

 対して、スズキ はエネチャージで使っているリチウム電池を利用した1モーターのハイブリッドシステムをワゴンRに搭載するのでは? という噂まであり、アルトエコとミライースの燃費戦争は、さらに続くと思われる。何にせよ、ガソリン価格が高騰し、相変わらず2重課税である以上、燃費という数字は、軽自動車だけでなく、クルマを選ぶ指標になることは間違いない。

 実燃費と乖離するカタログ燃費値に意味があるのか? という疑問もあるだろう。確かにその通りだが、燃費は走行環境で大きく変化するもの。一定のレギュレーションの中で、競い合うことで、結果として実燃費の底上げにもなっているのも事実だろう。しかも、これだけの改良を施し、新型ミライースの価格は据え置き。こういった競争で、良いクルマがより安く手に入るようになることは、歓迎したい。

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ダイハツ ミライース価格、燃費、スペックなど

■ダイハツ ミライース価格
●FF車
・D 766,286円
・L 915,429円
・L“SA” 966,857円
・X 1,028,571円
・X“SA” 1,080,000円
・G“SA” 1,213,715円

●4WD車
Lf 1,018,286円
Lf“SA” 1,069,714円
Xf 1,131,429円
Xf“SA” 1,182,857円
Gf“SA” 1,316,572円

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