フォード フォーカス新車情報・購入ガイド ようやく1.5Lのエコブーストエンジンが搭載! 際立つデザイン&走行性能!【ニュース・トピックス:フォード】
CORISM / 2015年9月30日 8時30分
エコブーストと呼びつつも1.5Lで180ps! 燃費志向ではなくパフォーマンス重視の新フォーカス
フォード は、コンパクトカー のフォーカス を大幅改良し2015年10月3日より発売を開始する。
現行フォード フォーカスは、2013年に日本デビュー。一度は日本マーケットから撤退したフォーカスだったが、3代目となったことで再び販売されるようになった。3代目フォーカスは、フォードのデザインテーマであるキネティックデザインが採用され、キレのある躍動感あふれるデザインが特徴だ。
フォードというアメリカの会社をイメージすると、走行性能は今ひとつなのかと思うが、フォーカスは欧州が主戦場。ゴルフ やAクラス 、V40 、308 などなど激戦のCセグメントに属する。そのため、フォーカスの走行性能はトップレベル。コーナリング時に左右の前輪に伝達されるトルクをコントロールし、アンダーステアを軽減してくれるトルクベクタリングコントロールが装備されていることもあり、キレのあるハンドリング性能をもつ。
デビュー当時のフォーカスには、2.0Lの自然吸気エンジンが搭載されていた。170ps&202Nmというパワーとトルクを持っていて、なかなかパワフルなエンジンだった。しかし残念ながら、フォードの低燃費ガソリンエンジンであるエコブーストの搭載は見送られていたのだ。ミッションは6速のツインクラッチ式が組み合わされていた。
今回大幅改良されたフォーカスには、待望のエコブーストエンジンがようやく搭載された。搭載されたのは、直4 1.5Lターボだ。この1.5Lエコブーストエンジンは、180ps&240Nmというかなりパワフルなスペックをもつ。2.0Lエンジンに対して10ps&38Nmのアップとなっている。燃費は14.3㎞/L。つい最近発売されたばかりのボルボV40 T3も1.5Lターボエンジンを搭載。V40 T3は152ps&250Nm、燃費16.5㎞/L。フォーカスは、V40 T3と比べると燃費で大きく引き離されているものの、パワーで圧倒していることが分かる。最高出力の発生回転数もフォーカスが6,000回転なのに対して、V40 T3が5,000回転となっていることから、燃費性能というよりはパワー重視のエンジンという印象だ。組み合わされているミッションも、従来のツインクラッチタイプから、パドルシフト付きの6速ATへと変更されている。
同時にボディやサブフレームの剛性強化、サスペンションジオメトリーの最適化、ショックアブソーバーのチューニングによって、より俊敏性を向上。キレのある走りをもっているフォーカスが、より一層スポーティになったようだ。
安全装備面では、自動ブレーキのアクティブ・シティ・ストップが進化。対応速度が従来の30㎞/hから50㎞/h以下へとアップした。残念ながら、歩行者検知式の自動ブレーキではない。上級グレードの「Sport+ EcoBoost(スポーツプラス エコブースト)」には、車両と一定の車間距離を保ちながら、設定速度に従って加減速を自動で行うアダプティブ・クルーズコントロールや縦列駐車および後退による車庫入れ駐車時のハンドル操作を自動で行うアクティブ・パークアシスト、さらに車線逸脱補正システムであるレーンキープ・システムなどが標準装備された。安全装備が充実したことは評価すべきなのだが、V40 T3の安全装備インテリセーフと比べると、性能的にまだまだ物足りない状況だ。
デザイン面では、新世代のフォード・グローバル・デザインDNAが注ぎ込まれ、大型の台形グリルやエンジンフード中央部が隆起した「パワードーム」デザインが採用された。ヘッドランプもよりシャープな形状のものに変更。リアのテールランプデザインも変更されている。全体的に洗練された印象が強いが、従来モデルのユニークさは影を潜めた感もある。
インテリアも随分変更されている。とくにセンターコンソールまわりの変更が大きい。小さかったモニターは、大型化され8インチとなった。タッチスクリーンの操作や音声操作(対応言語:英語)で実行可能なMyFord Touchを採用。その他の部分もデザイン変更されている。
フォード フォーカスのグレードは2タイプ。Sport+ EcoBoost(スポーツプラス エコブースト)が3,490,000円。Sport EcoBoost(スポーツ エコブースト)が3,090,000円となっている。価格差は40万円となっているが、お勧めはスポーツプラス エコブースト。エントリグレードでは、前車追従タイプのアダプディブクルーズコントロールやアクティブパークアシスト、本革シート、パワーシート、レーンキープシステム、リアビューカメラ、360度センシングシステムなどが装備されていない。逆に言えば、これだけプラスされているのであれば、40万円の差は十分納得できるし満足度も高い。これで、歩行者検知式の自動ブレーキが装備されるようになれば、非常に魅力的な1台といえるだろう。
フォード フォーカス価格
■フォード フォーカス価格
・フォーカスSport+ EcoBoost(スポーツプラス エコブースト) 3,490,000円
・フォーカスSport EcoBoost(スポーツ エコブースト) 3,090,000円
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