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ルノー トゥインゴ新車情報・購入ガイド デザインの妙技が冴える小粋なコンパクトカー【ニュース・トピックス:ルノー】

CORISM / 2016年8月9日 18時45分

ルノー トゥインゴ

愛嬌あるデザインは、コンパクトカーの魅力を凝縮!

 ルノーは、コンパクトカーのトゥインゴをフルモデルチェンジし発売を開始した。

 トゥインゴは、メルセデス・ベンツのスマートと車台部分などを共用する。従来までのトゥインゴはFF(フロントエンジン前輪駆動)だったが、スマートと車台を共用することから、RR(リヤエンジン後輪駆動)へと変更されている。共通の車台こそ使っているものの、デザインやパワーユニットなどは異なっており、ルノーとスマート独自のものが採用されている。

 このクラスのコンパクトカーは、マイクロコンパクトとも呼ばれている。初代トゥインゴの全長は3,425㎜。新型トゥインゴの全長は3,620㎜と随分大きくなった。日本のコンパクトカーで人気車であるトヨタ アクアの全長が3,995㎜なので、375㎜も短い全長をもつ。日本独自の軽自動車の全長制限が3,400㎜なので、ちょうど軽自動車とアクアなどのBセグメントコンパクトカーの中間サイズということになる。日本車でトゥインゴに近い全長をもつのはトヨタ パッソで、全長は3,650㎜だ。

 新型トゥインゴのデザインは、初代トゥインゴの愛嬌ある丸型ヘッドライトをイメージさせるもので、ルノーらしいオリジナリティあふれるものとなっている。サイドのショルダーラインは、緩やかな曲線を描きながらフロントからテールまで伸び、全長の短いクルマだが伸びやかなシルエットにみせている。リヤコンビネーションランプは、リヤショルダーの断面にあり、広いガラスハッチの一部としてデザインされている。こうしたデザインは、リヤエンジンのルノー5ターボをイメージしたものだ。小さなボディながら、なかなか力感のある逞しいフォルムが魅力的だ。

 インテリアは、さすがルノーといえるもの。コンパクトカーは、価格の関係であまり高価な素材を使えない。そのため、どうしてもチープな素材を使わざる負えない。しかし、新型トゥインゴは、そうしたチープな素材感さえもデザインの要素として取り込み、見事なほどポップで躍動感あるインテリアにまとめている。インテリアカラーは、ボディカラーに合わせて、ブルー、ルージュ、ブラン(白)からインテリアパー ツ、シートカラーが組み合わされている。

パワフルなターボエンジンを搭載。走行パフォーマンスへの期待も大きい!

 新型トゥインゴは、前モデルより125㎜ホイールベースが長くなり、2,490㎜となった。このロングホイールベース化を生かし、キャビンスペースを広げ、後席のニールームはクラストップレベルの136㎜となっている。

 また、荷室はリヤに搭載されるエンジンンを49度傾けて取り付けたことで、スクエアで十分な容量をもつ。リヤシートは、5:5分割可倒式でシートバックの角度を2段階に調整することができる。通常のポジション(コンフォートポジション)で荷室容量は 174Lとなっている。荷物を積むのに適したポジション(カーゴポジション)では219Lを誇り、シートバックを倒すと、荷室と同じ高さのフラットな荷室空間となり、荷室容量は980Lになる。さらに、助手席シートバックを前方に倒すと、全長たった3,620㎜の車に、最大 2,200㎜のという長尺物が積載可能だ。

 新型トゥインゴに搭載されているエンジンは、0.9Lの直3ターボエンジン。90ps&135Nmを発揮する。車重が1,010㎏と比較的軽いこともあり、なかなか力強い走りを披露してくれるだろう。燃費値は21.7㎞/Lとまずまずの数値。

 ただ、輸入車なので燃料はハイオクガソリンとなるため、ランニングコストはそれほど良いとは言えない。輸入車全般に言えることだが、こうしたコンパクトカーくらい日本のマーケット事情を考慮し、多少パワーが下がったとしてもレギュラーガソリン仕様にして欲しいところだ。日本のメーカーでは、ホンダもスバルもダウンサイジングターボ車とはいえ、レギュラーガソリン仕様になっている。こうした、細かい日本への考慮がないこともあり、輸入車のコンパクトカーは魅力的だが売れない原因のひとつとなっている。

 日本での使い勝手面で、大きなメリットとなるのが4.3mという最小回転半径。この最小回転半径は、もはや軽自動車並み。狭い日本の道でも苦にせず走れる。

高めの価格設定に、やや物足りない安全装備。お勧めは爽快感のあるキャンバストップ車!

 新型ルノー トゥインゴの価格は189万円から。この価格設定は、ルノーとしてはなかなか頑張ったと思える。ただ、クルマ好きの趣味クルマとしてなら納得できるものの、クルマにあまり関心が無い層からみれば国産車と比べると割高感がある。スマートに比べれば圧倒的に安いのだが、この価格帯だと、トヨタのハイブリッドカー アクアが買えてしまうほどだ。趣味のクルマで少量売ればいいというのであれば、これでいいのかもしれないが、もっと多く売りたいと考えるのであれば、もう少し大胆な価格に踏み込むべきだろう。

 また、サイドエアバッグなどは標準装備化されているので、小さなクルマながら一定のレベル以上の安全装備は確保されている。しかし、自動ブレーキ関連の安全装備は用意されていない。ルノーのこうした安全装備は、かなり遅れている。ユーロNCAPでは、こうした自動ブレーキ関連の安全装備が無いと、好成績が取れない仕組みになってきている。いずれルノーも対応する時が来ることを考えると、買い時は今ではないということにもなる。

 新型トゥインゴには、通常モデルに加えルーフが大きく開く開放的なキャンバストップがある。このモデルは、ベース車に対してプラス10万円の199万円からとなっている。お勧めは、このキャンバストップだ。価格アップもそれほど高価ではなく200万円を切っているのも好印象。他のライバル車にはない仕様なので、差別化できている。そして、なんといっても新型トゥインゴのキャラクターに合う爽快感がプラスされているので満足度も高い。

 標準モデルに比べ価格差は10万円あるが、リセールバリューで元が取れる可能性も高い。こうした輸入車の場合、中古車でもキャンバストップ車のような仕様の人気が高いからだ。当然、売却価格も高くなるので、元が取れる可能性が高くなるのだ。

ルノー トゥインゴ価格

■ルノー トゥインゴ価格
・インテンス \1,890,000
・インテンス キャンバストップ \1,990,000

ルノー トゥインゴ 燃費、スペックなど

代表グレード ルノー トゥインゴ インテンス
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 3,620×1,650×1,545㎜
ホイールベース[mm] 2,490㎜
車両重量[kg] 1,010kg
総排気量[cc] 897cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 66kW(90ps)/5,500rpm
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 135N・m(13.8kgm)/2,500rpm
燃費[㎞/L)] 21.7㎞/L
タイヤサイズ前後 前:165/65R15 後:185/60R15
ミッション 6速EDC
最小回転半径[m] 4.3m
定員[人] 4人
価格 1,890,000円
レポート 編集部
写真 ルノー

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