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【『パティスリーMON』出演】タイで活躍するパース・ナクンが“洋服の試着室”で驚いたこと

CREA WEB / 2024年3月1日 11時0分

『My Engineer~華麗なる工学部~』をはじめ、タイのBLドラマで活躍しているパース・ナクンが、昨年から日本で本格的に活動を開始した。インスタグラムのフォロワーは100万人超え、英語・タイ語・日本語のトリリンガルである彼の魅力に迫った。



大学1年までオーストラリアで過ごしたパース・ナクンさん。

――パースさんは、オーストラリアご出身と聞いています。

パース:そうです。オーストラリアで生まれ育って、大学1年までいました。それからタイに移ることになって、タイの大学に入り直したんです。お父さんがオーストラリアの人で、お母さんがタイ出身です。

――タイでやりたいことがあったんですか?

パース:いいえ、両親がタイに引っ越しますって言うので。僕は「聞いてない」「言ってるじゃない」っていう流れで、ちょっと喧嘩もあったかもしれません(笑)。

――大学生だからオーストラリアに残る選択肢もあったと思いますが、一緒にタイに移ったんですね。

パース:どうしてでしょうか…。うちは両親と僕と弟の4人家族なんですが、家族はできるだけ一緒にいた方がいいかなと思って。


弟が大好きと話すパース・ナクンさん。

――ご家族がとても仲良しなんですね。

パース:そうですね。すごく素敵というほどの関係じゃないけれど(笑)、普通に良い家族だと思うし、何より弟が大好きなんです。年齢が離れていて、僕が29歳で、弟は18歳になりました。

――大学では何を専攻されていたんですか?

パース:日本語です。漫画が大好きで、日本語で読みたいと思ったんです。でも、授業では文法とか単語は勉強するんだけど、話す機会があんまりなくて。それは自分次第というか、自主的に話し相手を探さないとちょっと難しいですね。オーストラリアでは中1から高3まで中国語を勉強していたのですが、もう完全に忘れちゃって。お父さんが勉強してほしいって言うから頑張ったけど、でも本当にパッションがなくて(笑)。もう10年以上喋ってないから、今はほとんど話せません。昔はめっちゃ喋れてたのに。

今も少年ジャンプを一生懸命読んでいます

――日本語がお上手なのも納得です。最初にハマった漫画は何でしたか?

パース:最初は『NARUTO』だったかな。海外でもすごく人気があるんですよ。『NARUTO』と『ONE PEACE』、『BLEACH』の三つが特にすごくて。『BLEACH』の連載が終わったあとは『ヒロアカ(僕のヒーローアカデミア)』や『呪術廻戦』、『鬼滅の刃』などが人気です。今も少年ジャンプを一生懸命読んでいます。日本の漫画はオーストラリアでもタイでも人気で、街なかで普通に売っているんですが、高いから高校生のときはそんなに買えなかったんです。そこから、いつか日本に行きたいなっていう思いが生まれました。

 特にタイに引っ越して最初の1年間は、結構寂しいというか、家にいる時間が多くて。それで漫画オタクになりました。1日中YouTubeで動画を見たりして。原作者の名前で調べると、英語版は出てなくても日本語版は売っていて、その上英語版よりも安いんです。日本語を読めたらコスパが良いと思い(笑)、勉強を始めました。

――お名前のパースは出身地から取ったのですか?

パース:そうです。タイでは芸能活動の時はみんなニックネームで呼ぶので、本名はスチュワートなんです。オーストラリアでは友達にスチュって呼ばれていました。懐かしいですね。今、僕をスチュワートと呼ぶ人は誰もいないので。ナクンは、名字ではなくてミドルネームなんですよ。本名がとても長いので、パース・ナクンにしたんです。


パース・ナクンさん。

――タイに移ってから芸能活動を始めたそうですが、きっかけは何ですか?

パース:両親、どちらかというとお母さんの薦めです。お母さんは芸能関係の人ではないけれど、タイのドラマやタイの芸能人が好きなんです。初めのうちはCMのオーディションを受けたりしていたのですが、タイ語ができるようになったら、ドラマの仕事も来るようになりました。

――現在、日本でドラマ『パティスリーMON』(テレビ東京)に新人パティシエの梅田レオン役で出演されていますが、ドラマの役よりもパースさんご自身の方が日本語がお上手ですね。日本で活動するようになったきっかけを教えてください。

パース:僕がタイで出ていたドラマを見たマネージャーさんが、声をかけてくれました。僕も前から日本で活動できればいいなと言ってはいたのですが、少し事務所を調べたくらいで、行動には移していなかったんです。

 僕は日本の漫画が好きで、英語に訳されていない漫画を読んだり、日本のドラマを字幕なしで見たりするために日本語を勉強し始めました。言語としても日本語は面白い。FUNじゃなくて、興味深いという方の面白いですね。日本語は子供の頃から素敵な言語だと感じていて、聞くのもいい感じだし、喋るのも楽しいし、もちろん日本の文化も好きで。日本にいて、ほとんど違和感がないどころか、自分らしくいられるんです。もちろん習慣のことなどまだ勉強しなきゃいけないことはあります。例えば、ユニクロで初めて試着室に入ったのですが、靴を脱がなければいけないことを知らなかったんです!

 日本の漫画はもちろん今も好きで、少女漫画や恋愛漫画も読んだりします。特に『アオハライド』がめっちゃくちゃ好きです。咲坂伊緒先生の『サクラ、サク。』も読んでます。今は『東京喰種』も読んでいますが、少し言葉が難しいですね。青年コミックは漢字にふりがながついてないので読むのが少し大変です。でも頑張って読んでます。

予想より大変だったこと

――ゲームもお好きだそうですが、『BOYS MEETING from Thailand』(以下BMFT)で、日本のゲームの中に自分が出ているお気持ちを教えてください。

パース:本当にコンセプトが面白いですよね。先に2次元のキャラクターがいて、それを役者が演じるゲームはあるけれど、これは逆です。それがとても面白いと思います。

――キャラクターではなく、パースさん自身として出ていらっしゃいます。

パース:会話をするシミュレーションゲームはあるけれど、BMFTはまるでキャラクターと直接会話をしているような、新しいゲームの形で面白い。10年後ぐらいには、ゲームでも3次元で話せるようになるのかもしれないですね。

――日本に来て半年ほど経ちましたが、良かったと思うこと、ちょっとこれは予想より大変だったと思うことを教えください。

パース:来たときは8月だったので、とにかく日本の夏がやばかったです! もう、想像以上に暑くて。バンコクの真夏も、暑さはあまり変わらないけれど、日本は雨が降ると“あれ”がすごいんです。何と言うんだっけ……。


パース・ナクンさん。

――湿度でしょうか?

パース:そう、それです! 雨が降ったら少しは涼しくなるかなと思ったけど、そうはならなくて、歩きながらすごい汗をかいてしまう(笑)!

 そして、日本に来てよかったことは、冬の服が着られること。タイにいるときは冬の服を着る機会がなかったので、今は冬のおしゃれが楽しいです。あとはお寿司と海鮮が美味しいし、安いこと。こんなに安い値段でこんなに美味しいお寿司は、タイでは食べられませんから。僕はそんなにグルメじゃないけれど、お寿司と海鮮が大好きなんです。

Perth Nakhun(パース・ナクン)

1994年7月6日オーストラリア生まれ。2014年より、タイでの芸能活動を開始。近年日本でも大流行しているタイBLドラマで活躍し、日本にもファンが多い。幼少期から日本のアニメや漫画を好んだことをきっかけに日本語を学び、母国語である英語に加え、日本語とタイ語を操るトリリンガル。2023年10月「ミュージカル『新テニスの王子様』The Third Stage」に出演。

Instagram @perth_ss
Youtube https://www.youtube.com/c/PerthNakhun
X(旧Twitter)@PerthNakhun
TikTok @pikapert

文=石津文子
撮影=鈴木七絵
ヘアメイク=JHUN TAKAYAMA
スタイリスト=齋藤良介(RYOSUKE SAITO)

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