世界最高峰のダイヤモンドが並ぶパリ、ヴァンドーム広場のメゾンが生み出すジュエリーの美を巡る
CREA WEB / 2024年3月5日 7時0分
世界最高峰のダイヤモンドが並ぶヴァンドーム広場。パリで生まれ、育まれたメゾンは、この聖地でどんな歴史を経て、いかに輝いているのか? 石畳を静かに踏み締めながら、過去と現在を探訪する。
◆Boucheron
1893年、創業地であるパレ・ロワイヤルからヴァンドーム広場に移転し、その26番地にブティックを構えた最初のハイジュエラー、ブシュロン。やがて広場は華麗に変貌を遂げ、今や世界最高峰のメゾンが集結していることを思えば、創業者、フレデリック・ブシュロンの先見の明に賛美を送らざるを得ない。
そして130年余親しまれているこの広場の形を、ダイヤモンドとラッカーで表現しているのが「ヴァンドーム リズレ」。アールデコ調をベースに、遊び心と洗練を漂わせるデザインがブシュロンらしい。
ブシュロン クライアントサービス
https://www.boucheron.com/
◆Chaumet
◆Breguet
ショパンが終の住処としたヴァンドーム広場12番地のアパルトマンに、ショーメとして本拠地を構えたのは1907年のこと。創業は1780年、前身のメゾンは何と1812年より広場に進出していたというから驚きである。
その礎を築いたマリ=エティエンヌ・ニトは1804年の皇帝ナポレオンの戴冠式用に、壮麗な王冠や、約140.5カラットのダイヤモンドを配した宝剣などを制作。皇室御用達となる。その栄誉のもと、ティアラはメゾンの象徴となった。
新作も、無数に並ぶラウンドブリリアントカットダイヤモンドの気高い輝きが、現代の女性たちをも夢と伝統と格式の世界に誘う。
ショーメ
電話番号 03-5635-7057
https://www.chaumet.com/
生まれ育ったスイスを10代で離れ、フランスで時計職人として修業を積んだアブラアン=ルイ・ブレゲ。1775年に工房を開くと、その卓越した技と感性は大評判となった。顧客の筆頭、かのマリー・アントワネットは、幽閉されているときすら注文を叶えたという。1812年には、同じくブレゲに心酔していたナポレオンの妹、ナポリ王妃のカロリーヌ・ミュラに応え、世界初の腕時計が完成。彼女へのオマージュ“クイーン・オブ・ネイプルズ”は楕円形のフォルムと眩いばかりのダイヤモンドが、まさに唯一無二の存在感だ。ヴァンドーム広場のブティックとミュージアムで、その華やかな歴史を紐解きたい。
ブレゲ ブティック銀座
電話番号 03-6254-7211
https://www.breguet.com/
◆Louis Vuitton
◆Cartier
16歳の若さでトランク職人の道を選んだルイ・ヴィトンが、ヴァンドーム広場に程近いカプシーヌ通りにアトリエを開いたのは1854年のこと。
その後、アニエールに移るが、2017年、ストアは2001年に誕生したファインジュエリーのアトリエを伴い、再びヴァンドーム広場に戻ってきた。
注目はメゾン独自の“LV モノグラムスターカットダイヤモンド”。尖ったキューレットをもつ53面のファセットが大胆でユニークなシェイプを形作り、躍動感のある生き生きとした煌めきを放っている。
ルイ・ヴィトン クライアントサービス
https://jp.louisvuitton.com/
1847年、ルイ=フランソワ・カルティエが師匠からモントルゲイユ通りの工房を受け継ぎ、その華麗なる歴史が幕を開けた。2代目ルイ・カルティエは1899年、ヴァンドーム広場北側のラ・ぺ通り13番地にブティックをオープン。
同年には世界で初めてプラチナをジュエリーの台座に採用した後の“ガーランドスタイル”を考案する。その優美なエキゾチックさに、フランスのみならず異国の王侯貴族たちが大いに魅了され、メゾンに世界への道が拓かれたという。
1914年に誕生し、メゾンのアイコンとなった“パンテール”もまた、ダイヤモンドとオニキスが表現する野生的かつエレガントな佇まいで、様々な時代をしなやかに駆け抜けている。
カルティエ カスタマー サービスセンター
https://www.cartier.jp/
◆Chanel
後にも先にも一度だけ、1932年に開かれたシャネルのダイヤモンドジュエリー発表会。最先端のドレスをまとうマネキンにジュエリーを着けて見せる等、クチュリエールならではの優雅さとリアリティに溢れ、その作品群は斬新だった。
中でも鮮烈な印象を残したのが、クラスプのないコメット(彗星)のネックレス。以来、自由なエスプリを持って輝くコメットは、シャネルのジュエリーに欠かせないモチーフである。
ヴァンドーム広場18番地から放たれ、流れるように首元や指を巡り、胸元では3wayに形を変えて光輝く……幻想的な新作にときめきたい。
シャネル カスタマーケア
https://www.chanel.com/
◆Messika
◆Dior
ダイヤモンド業界では名だたる人物、アンドレ・メシカの娘、ヴァレリーがプロデュース。2005年に誕生した、パリでは比較的新しいジュエラーだが、早くも2023年にヴァンドーム広場に進出している。
ダイヤモンドのクオリティはもちろん、特筆すべきは洗練されたデザイン。敷き詰められた眩いダイヤモンドのリボンがアシメトリーに重なる「ラブ ノット」もスマートな印象。2020年にはケイト・モスとコラボレーションした。
「ダイヤモンドを内側から見るように育てられた」と語るヴァレリーが、ダイヤモンドジュエリー業界に新風を巻き起こしてくれそうだ。
メシカジャパン
電話番号 03-5946-8299
https://www.messika.com/
クリスチャン・ディオールが遺したエスプリを再解釈し、時に大胆に、時に繊細に、常にエレガントでアーティスティックな遊び心をブレンドして。
1998年以来、ディオールのファイン ジュエリーをチャーミングなアイディアで表現するのは、ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌ。
ダイヤモンドのリング&ブレスレットはまるでヴァンドーム広場で風をはらむオートクチュールドレスのように、ロマンティックなレースやフリル、刺繡を思わせる端正なシェイプを描いている。
クリスチャン ディオール
https://www.dior.com/
◆Van Cleef & Arpels
魂や心を揺さぶるような個性を持ったダイヤモンドの圧倒的な透明感と輝き。1906年、アルフレッド・ヴァン クリーフ&エステル・アーペルという愛し合う二人が結婚し、ヴァンドーム広場22番地にブティックを開いた。
そんな“愛のメゾン”は、ダイヤモンドへの愛も深い。“アラジン”という名のユニーク ソリティアもまた、ヴァンドーム広場の石畳に似合うエキゾティックさが魅力だ。
3.1カラットの堂々とした輝きを放つセンターダイヤモンドと、サイドのアラベスク柄の細工に配されたサイドストーンが、刺激的なリズムを生み出している。
ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク
https://www.vancleefarpels.com/
Edit, Styling & Text=Mami Sekiya
Photo=Kaz Arahama
Assistant Edit & Prop Create=Mai Ogawa
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