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新生活を元気に過ごす秘訣 冬に溜まった老廃物を排出する 春のデトックス薬膳レシピ

CREA WEB / 2024年4月10日 7時0分

 薬膳では「解毒」の効能のある食材や、「苦味」の効能のある食材を食べることで、体のデトックスができると考えられています。春を元気に過ごすヒントとして、取り入れてみてはいかがでしょうか。薬膳で分類される「苦味の効能を持つ食材」は、私達が普段意識する苦い食材とは違うことがあります。今回ご紹介する苦味の薬膳食材をチェックしてみましょう。

 体に溜まった老廃物が関係している、春に感じやすい不調としては、これらの症状があります。

  • ●頭痛やめまい
  • ●皮膚の痒みや蕁麻疹
  • ●鼻水や鼻づまり
  • ●便秘
  • ●むくみ

 思い当たる症状がある方は、解毒の効果のある食材、苦味の食材を使って、体のデトックスをしてみるのもいいでしょう。軽やかに春を迎えるための毎日の食養生としてご活用ください。


◆春キャベツの蒸し物~白胡麻ソース


春キャベツの蒸し物~白胡麻ソース。

 緑豆もやし、人参は日常のご飯でも使いやすく、デトックスもできる優秀食材です。もやしは大豆もやし、黒豆もやしなども販売されておりますが、春は緑豆もやしをセレクトしてみましょう。

 白胡麻ソースは、春に皮膚の乾燥症状を感じやすい方におすすめで、さっぱりとした胡麻たっぷりの味です。味付けに使用した酢は苦味の食材でもあり、春の不調を整えてくれる効果もあります。蒸し野菜以外でも、肉や魚料理にも使えるソースなので、作り置きとして用意するといいでしょう。

●材料(4人前)


食材はこれだけ!

・春キャベツ:150g
・緑豆もやし:1袋
・人参:100g
・白炒り胡麻:大さじ2

<白胡麻ソース>
・米酢:大さじ1
・醤油:小さじ1
・砂糖:小さじ1
・水:大さじ2

●作り方

(1)春キャベツ、人参は千切りにします。


春キャベツ、人参は千切りに。

(2)蒸し器に春キャベツ、緑豆もやし、人参を広げます。中火で10分ほど加熱します。


蒸し器に春キャベツ、緑豆もやし、人参を広げ、中火で10分ほど加熱。

(3)白炒り胡麻をすり鉢ですります。


白炒り胡麻をすり鉢でする。

(4)胡麻ソースの調味料を入れ、よく混ぜ合わせて馴染ませます。


胡麻ソースの調味料を入れ、よく混ぜ合わせて馴染ませる。

(5)(2)の野菜がしんなりしたら、火を止めます。


(2)の野菜がしんなりしたら、火を止める。

(6)取り皿に蒸し野菜を取り分け、胡麻ソースを絡めて完成です。


取り皿に蒸し野菜を取り分け、胡麻ソースを絡めて完成。

◆鶏肉ごぼうそば


鶏肉ごぼうそば。

 ごぼうは便通を整えたり、熱のある皮膚の吹き出物や腫れ物にも効果があるデトックス食材で、苦味の効能もあります。しっかり煮込んで柔らかく仕上げることで、消化も良くなりますので、今のシーズンは、スープとして食べるのがおすすめです。ごぼうは日本ではメジャーな食材ですが、実は海外ではほとんど食べる国はありません。

 4~5月は、掘り立ての柔らかい新ごぼうが味わえるシーズンです。春の香りを楽しむメニューとして楽しんでもいいでしょう。注意点としては、体の余分な熱を冷ます効果が高いので、冷え性の方は多食しないようにしましょう。

●材料(4人前)


材料はこちら。

・そば:4人前
・鶏ささみ肉:2本
・ごぼう:1本
・しめじ:1株
・青ネギ:2本ほど
・めんつゆ:大さじ2
・醤油:小さじ1

●作り方

(1)しめじは固い部分を切り落とし、縦に手でさきます。青ネギは斜めに切ります。


しめじは固い部分を切り落とし、縦に手でさく。青ネギは斜めに切る。

(2)ごぼうはよく洗ってから、笹がきにします。15分ほど水にさらしてアク抜きをします。


ごぼうはよく洗ってから、笹がきに。15分ほど水にさらしてアク抜きをする。

(3)鍋に湯を沸かし、沸騰したら鶏ささみ肉を入れます。弱火で10分ほど加熱し、中心まで火が入ったら火を止めます。
※茹で汁はスープを作るときに使用するので、捨てないようにしましょう。


鍋に湯を沸かし、沸騰したら鶏ささみ肉を入れる。弱火で10分ほど加熱し、中心まで火が入ったら火を止める。※茹で汁はスープを作るときに使用するので、捨てないように。

(4)(3)の鶏肉が触れるほどの温度になったら、細かく手でさきます。


(3)の鶏肉が触れるほどの温度になったら、細かく手でさく。

(5)(3)の茹で汁、めんつゆ、醤油、しめじ、ごぼうを入れて加熱します。
※水分が足らなくなったら、途中で足しながら煮込みましょう。


(3)の茹で汁、めんつゆ、醤油、しめじ、ごぼうを入れて加熱。※水分が足らなくなったら、途中で足しながら煮込む。

(6)ごぼうが柔らかくなったら、(4)の鶏肉を入れます。


ごぼうが柔らかくなったら、(4)の鶏肉を入れる。

(7)仕上げに青ネギを散らして、軽く火を通します。


仕上げに青ネギを散らして、軽く火を通す。

(8)蕎麦を茹でて水切りし、器に盛りつけます。


蕎麦を茹でて水切りし、器に盛りつける。

(9)(7)にスープを盛り付けて完成です。


(7)にスープを盛り付けて完成。

◆たけのこのバター醤油焼き


たけのこのバター醤油焼き。

 たけのこは春が旬の食材です。春には皮付きのたけのこが、スーパーの野菜売り場に並ぶのを目にする機会もあるでしょう。デトックスは「新芽」のパワーを活用するのもおすすめ。たけのこ以外にも、こごみやたらの芽、ふきのとうなどの山菜類、菜の花、春キャベツ、春人参など新芽を利用した食材も取り入れてみましょう。

 たけのこはえぐみがあるので、弱火でじっくり焼くことが美味しく仕上げるポイントです。皮付きのたけのこを使用するときには、米ヌカを使って茹でてアク抜きをした後に焼きましょう。今回はフライパンで調理しましたが、炭焼きやオーブン焼きでも作ることができますよ。

●材料(2人前)


材料はこちら。

・たけのこ:1本
・バター:10g
・醤油:小さじ2
・鰹節:5g

●作り方

(1)たけのこは、半分に割って中に白いアクが入っている場合は洗い流します。


たけのこは、半分に割って中に白いアクが入っている場合は洗い流す。

(2)食べやすい大きさに縦に切ります。


食べやすい大きさに縦に切る。

(3)フライパンにバター、たけのこを入れて加熱します。


フライパンにバター、たけのこを入れて加熱。

(4)焼き色がついたら裏返して、弱火でじっくり焼きます。


焼き色がついたら裏返して、弱火でじっくり焼く。

(5)鰹節を全体に絡めて、器に盛りつけたら完成です。


鰹節を全体に絡めて、器に盛りつけたら完成。

春の不調はデトックスで解消しよう!

 冬から春へ衣替えをするように、体も春を迎える準備が必要です。今回ご紹介した、老廃物を排出するデトックス食材を毎日のご飯に活用してみましょう。

 また、食養生以外にもおすすめなのが外に出ること。散歩をして外気に触れ、太陽の光を浴びることで、体の状態を冬から春へチェンジすることができますよ。ストレスを感じやすいシーズンでもあるので、気持ちを穏やかに過ごすことも心がけてみましょう。


さとうあい

宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は、企業様向けフードコンサルティング事業を行う、motto cooking tableを主宰する傍ら、レシピライターとしても活動中。また、国際中医薬膳師として、アレルギー体質などの不調に悩む子ども達へ、美味しく食べて健康になれる薬膳料理「こども薬膳」を広める活動も行う。

文・撮影=さとうあい

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