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「育てて、食べる」の循環を身体で感じる。渋谷でハーブを収穫する贅沢【影山優佳と日本の魅力を巡る】

CREA WEB / 2024年4月8日 17時0分


「農と食の地域拠点」として2023年7月にリニューアルした「渋谷区ふれあい植物センター」を訪れた影山優佳さん。

 人を惹きつける“重力(GRAVITY)”に満ちた場所を俳優の影山優佳さんが巡る連載「NIPPON GRAVITY」。

 第2回の行き先は多くの人が行き交う街・渋谷。駅から10分ほど歩いた場所にある“日本一小さな植物園”「渋谷区ふれあい植物センター」を訪ねました。


40種を超えるハーブが育てられているハーブガーデン


ハーブガーデンにはさまざまなハーブが育てられている。

「渋谷区植物ふれあいセンター」は「育てて、食べる植物園」。園内にはフルーツが数多く植えられているほか、敷地の周囲を取り囲むハーブガーデンは、ラベンダーやミント、オリーブといった40種を超えるハーブが植えられています。

 当然、このハーブも「育てて、食べる」。ふれあい植物センターでは、ワークショップを開催し、採集したハーブを使ったお酒造りや、スパイスカレー講座、さらには餃子づくりなどもおこなっているとのこと。


入口には立派なオリーブの木が。

 この日はまだまだ冬の陽気で、ハーブも春に向けてエネルギーを蓄えている時期でしたが、ローズマリー、タイム、ミント、ラベンダーなど耐寒性のハーブもいくつか。副園長の齋藤理恵さんに伺いながら、早速採集に挑戦です。


タイムは少し前に追加で植えたこともあり、冬の陽射しの中でも元気に生育していました。

タイムはビタミンやミネラルが豊富なハーブ。料理の風味づけにも大活躍。

 ハーブの適切な採集の仕方は植物ごとに異なります。タイムは蒸れが大敵なので、剪定をするようなイメージで採集すると元気に育ちます。寒さに弱いレモングラスの場合は、気温の低い時期には外側の大きな葉を採集するようにすると植物に負担をかけずに収穫ができます。その際は根本付近から思い切ってカットするのがおすすめです。


摘みたてのハーブの香りはフレッシュで心地よい。

「渋谷の真ん中で、こうしてハーブを収穫するというのもなんだか不思議な感じがします。ハーブは採集することで生育を促したり、バランスをとってあげたりすることができると教えていただいたのですが、採集もお世話のひとつなんですね」(影山さん)


収穫を終えて、この笑顔!

摘みたてのハーブを使って、フレッシュハーブティーを


収穫したハーブはフレッシュハーブティーに。

摘みたてのハーブの香りをいただきます。

 ハーブはフレッシュハーブティーにして楽しみます。摘みたてのハーブは風味がたおやか。植物の力がギュッと詰まったハーブティーはさまざまな薬効があるとも言われています。ハーブは育てるのが簡単なものも多いので、自宅でも手軽に「育てて、食べる」を実践できるのも魅力です。


今回のハーブティーにはレモングラス、レモンマートル、タイムなどを使用。

「ハーブの組み合わせにタブーはないので、その日の気分でいろいろ組み合わせてみるのも楽しいですし、組み合わせも無限大。是非、ご自宅でもいろいろなハーブティーに挑戦してみてください」(齋藤さん)


レモングラスの風味が爽やかで、心地よいですね。

「農と食の地域拠点」のお土産は自宅でできる“小さな循環”


マイクロファーミングのキット。

 最後に、渋谷区ふれあい植物センターから「渋谷ルッコラ」を自宅で栽培できるマイクロファーミングキットのプレゼントが。

「同じ土地で種を蒔いて、種を採って、その種をまた蒔いて……ということを繰り返すと、その土地に適合した固定種とか在来種って呼ばれるようになるんですね。練馬大根なんかもそのひとつです。そうして僕たちがこの渋谷の土地で4年間かけて育てたのがこの『渋谷ルッコラ』。是非マイクロファーミングを自宅で試してみてください」(園長の小倉 崇さん)


渋谷区ふれあい植物センターの小倉 崇さん。「渋谷ルッコラ」はごま油のような香りが特徴とのこと。

 マイクロファーミングは、紙コップやプラスチックの飲料カップなど身近な容器を小さな畑にして野菜などを育てる農業のこと。ベランダでも室内でも手軽に野菜やハーブを育てることができるのです。


「料理が好きなので、成長したら使ってみたいです」(影山さん)

「ちょっとした野菜やハーブなら、このぐらいの土と水で十分育てられるんです。大切なのは、自分で育てて、そして食べてみるということ。循環を感じることなんです」(小倉さん)


「小さいけれど、自分の畑だと思うと愛おしいです」(影山さん)

「都市で生活する日々を過ごしていると『育てて、食べる』という大きな循環をついつい忘れてしまうときもあります。でもこうして、渋谷という都会の真ん中にある植物園にきて、ハーブを採集したり、マイクロファーミングを教えてもらうことで、小さな循環を改めて認識することができました」(影山さん)

取材協力 渋谷区ふれあい植物センター

所在 東京都渋谷区東2丁目25-37
https://sbgf.jp/

影山優佳(かげやま・ゆうか)

2001年生まれ、東京都出身。23年7月にアイドルグループ「日向坂46」を卒業し、俳優・タレントとして多方面に活躍中。21年には『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ファイナル』で映画初出演。サッカー通としても知られ、「ABEMAスポーツタイム」のスペシャルサポーターも務める。「ハコビヤ」、「春になったら」などドラマ出演も多数。2024年5月28日から上演される舞台『未来少年コナン』にてヒロイン・ラナ役を務めることが発表された。

文=CREA編集部
写真=佐藤 亘
ヘアメイク=遠山祐紀
スタイリスト=合田凪沙(ALCATROCK)

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