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サルはなぜB型肝炎ウイルスに感染しないのか

Digital PR Platform / 2024年12月3日 10時0分

用語
*1 クライオ電子顕微鏡
試料を急速に凍結して、電子顕微鏡で観察する手法。タンパク質などの生体分子の構造解析を行うことができる。2017年、この技術を開発した科学者にノーベル化学賞が授与されている。
*2 胆汁酸輸送体(NTCP)
肝細胞の基底膜表面に存在し、血中の胆汁酸を肝細胞内に取り込む膜タンパク質。また、B型およびD型肝炎ウイルスの受容体として働くことが知られている。
*3 B型肝炎ウイルス(HBV)
B型肝炎の原因となるウイルスであり、肝臓の炎症(肝炎)を引き起こす。長期にわたって感染すると、肝硬変、肝臓がんの発症につながる。
*4 preS1領域
B型肝炎ウイルス粒子に存在する表面タンパク質のN末端領域であり、受容体との結合を担う。preS1がNTCPに結合することで、ウイルス粒子を宿主細胞膜に吸着させ、細胞内に感染する。

論文情報
雑誌名:Nature Communications
論文タイトル:Structural basis for hepatitis B virus restriction by a viral receptor homologue
著者:Kaho Shionoya, Jae-Hyun Park, Toru Ekimoto, Junko S. Takeuchi, Junki Mifune, Takeshi Morita, Naito Ishimoto, Haruka Umezawa, Kenichiro Yamamoto, Chisa Kobayashi, Atsuto Kusunoki, Norimichi Nomura, So Iwata, Masamichi Muramatsu, Jeremy R. H. Tame, Mitsunori Ikeguchi, Sam-Yong Park and Koichi Watashi
DOI:https://doi.org/10.1038/s41467-024-53533-6

発表者・研究者等情報
塩野谷 果歩 東京理科大学大学院 創域理工学研究科 大学院生
渡士 幸一 東京理科大学大学院 創域理工学研究科 客員教授(国立感染症研究所 治療薬・ワクチン開発研究センター 治療薬開発総括研究官)
朴 三用(パク サンヨン) 横浜市立大学大学院 生命医科学研究科 教授
池口 満徳 横浜市立大学大学院 生命医科学研究科 教授
浴本 亨 横浜市立大学大学院 生命医科学研究科 助教
朴 在鉉(パク ジェヒョン) 横浜市立大学大学院 生命医科学研究科 研究員(研究当時)
野村 紀通 京都大学大学院 医学研究科 准教授


[画像2]https://digitalpr.jp/simg/1706/100224/450_103_20241202154015674d564f8a6bf.jpg




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