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大腸菌L-formにおいて、隔壁合成はアメーバ様細胞から一定の大きさの球形細胞への変化に必要である〜進化の過程で細胞形態がどのように決められたかの考察〜

Digital PR Platform / 2024年12月5日 14時5分

【発表雑誌】
・雑誌名:communications biology
・論文タイトル:Septal wall synthesis is sufficient to change ameba-like cells into uniform oval-shaped cells in Escherichia coli L-forms
・著者名:Masafumi Hayashi, Chigusa Takaoka, Koichi Higashi, Ken Kurokawa, William Margolin, Taku Oshima, Daisuke Shiomi
・DOI番号:10.1038/s42003-024-07279-y
・掲載日:2024年11月26日
・論文掲載URL:https://www.nature.com/articles/s42003-024-07279-y
 
 
【研究プロジェクト】
本研究は、科学技術振興機構・戦略的創造研究推進事業CREST (研究代表者:塩見大輔、課題番号:JPMJCR19S5)、国立遺伝学研究所・公募型共同研究 NIG-JOINT (研究代表者:大島拓、課題番号:57A2024) 、公益財団法人発酵研究所・助成事業 研究室助成 (研究代表者:大島拓、課題番号:LA-2024-005) 、 National Institutes of Health(研究代表者:William Margolin、課題番号:GM131705)の支援を受けて行われました。
 
 
【用語解説】
・(注1)細胞壁:大腸菌の細胞壁は、糖鎖とペプチドからなるペプチドグリカンが中心的な構造である。ペプチドグリカンは網目状の構造をしており、内膜と外膜の間のペリプラズム空間に存在する。

・(注2)L-form:細胞壁がなくとも分裂、増殖可能なバクテリアの細胞形態。L字型をしているという意味ではなく、1935年に英国Lister研究所で細菌感染したラットの血清から初めてL-formが単離されたので、研究所の頭文字を取ってL-formと呼ばれる。L-formは細胞壁を持たないため、細胞壁合成を阻害する抗菌薬に耐性を持つことから、再発性や慢性細菌感染症の原因の1つとして考えられている。

・(注3)FtsZ:バクテリアチューブリンとも呼ばれる細胞骨格タンパク質。細胞分裂時に分裂面での細胞壁合成の足場となり、隔壁形成に寄与する。

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