シュローダー 2025年市場見通し グローバル転換社債(CB)
Digital PR Platform / 2024年12月16日 14時17分
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マーティン・クーレ
CB・インベストメント・ディレクター
ポートフォリオの抵抗力を高めるCB
CB市場は、2024年後半以降、強い復活を遂げました。
足元、CB 市場における株式の感応度は、歴史的にみると低水準であり、株式市場が調整した場合において、効率的な下値抵抗力が期待できます。
2025年、企業が借換えの為にCB市場に目を向けると考えることから、CBの新発債市場は活況となり、魅力的なクーポンとバリュエーションを提供します。
CB市場の動きは、2024年前半と後半で大きく異なりました。前半は米大手テクノロジー企業7社であるマグニフィセント・セブン、そして、エヌビディアという1つの企業が株式市場のけん引役となりました。一方、エヌビディアおよびマグニフィセント・セブンのいずれの企業もCBを発行していなかったため、株式市場の追い風を受けることはできませんでした。しかし、年後半には、市場のボラティリティがようやく落ち着いたことで、CBはその利点をフルに発揮することができました。
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2024年末、ドナルド・トランプ氏が米国選挙において圧勝したことで、市場はポジティブに反応しました。規制緩和、共和党が上下両院の主導権を握り、官僚的なハードルが低減される可能性、そして減税は株式市場を押し上げると考えます。それと同時に、関税の引き上げ、移民対策の強化、そして(さらなる)財政赤字の増大は、インフレ懸念を再燃させる可能性があると考えます。
結果として、2024年年初来のCBのパフォーマンスは+ 10.6% (FTSEグローバル・フォーカス CB インデックス(米ドルヘッジ、2024 年 11 月末時点) と堅調さを示し、CBとしては過去の年平均を上回った1年となりました。
2025年見通し
足元、運用チームはグローバルの株式市場は引き続き、景気が過熱も冷え込みもしない適度な、ゴルディロックス相場が継続すると予想しています。インフレ率は高水準から大幅に低下し、国際的に紛争が継続しているにもかかわらずエネルギー・原油価格は低下し続け、米国の労働市場は弱さの兆候を限定的に示しています。しかし、このような中で0.5%の利下げを開始したことは、米連邦準備制度理事会(FRB)が自分たちの行動が遅れていること、経済が以前考えられていたよりも早く減速していること、そしてパニック的な要素がFRBを大規模かつ突然の利下げへと導いたことを示していると考えます。
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