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多摩美術大学のデュシャン作品レプリカ試作群アーカイヴ化記念 マルセル・デュシャン《大ガラス》レプリカをめぐる国際シンポジウム ~2025年3月1日(土)13:30〜16:30開催~

Digital PR Platform / 2024年12月18日 14時0分

多摩美術大学のデュシャン作品レプリカ試作群アーカイヴ化記念
マルセル・デュシャン《大ガラス》レプリカをめぐる国際シンポジウム
~2025年3月1日(土)13:30〜16:30開催~

 国立アートリサーチセンター(略称:NCAR、センター長:片岡真実)と多摩美術大学アートアーカイヴセンター(略称:AAC、所長:光田由里)は、NCARシンポジウム004・第7回多摩美術大学アートアーカイヴシンポジウム「マルセル・デュシャン《大ガラス》レプリカをめぐって——ストックホルム・ロンドン・東京・パリ」を、2025年3月1日(土)に多摩美術大学八王子キャンパスにて開催します。


[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2523/101093/300_423_20241216145539675fc0db620ea.png


シンポジウムのフライヤー(デザイン:加藤勝也)


 既製品の便器にサインをした《泉》という作品で、既存の「アート」の概念を大きく揺るがし、現代美術の先駆者ともいわれるマルセル・デュシャン(1887-1968年)。その代表作のひとつ《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも》(通称:大ガラス)(1915-23年、フィラデルフィア美術館蔵)は、8年の歳月をかけて制作された未完成のオブジェで、解釈の幅が広く、多くの議論を呼ぶ作品として知られていますが、移送が困難なため、展覧会の機会などにこれまで3点のレプリカが制作されてきました。アジアにおける唯一のレプリカ《大ガラス東京ヴァージョン》(1980年、東京大学駒場博物館蔵)は、デュシャンの死後、彼と交流のあった瀧口修造と東野芳明(多摩美術大学教授、当時)が監修を務め、東京大学と多摩美術大学の学生らがファブリケーター(制作者)となって制作されたものです。
 レプリカの制作に先立って、多摩美術大学の学生らは試作群を手がけており、その一部が同大学に保管されていましたが、本年、デュシャンの遺品を管理し作品を世界に広めるマルセル・デュシャン・アソシエーションの承認を受け、同試作群を他の関連資料群とともにAACで正式にアーカイヴ化することになりました。
 これを記念し、ヨーロッパと日本で制作された《大ガラス》のレプリカと関連資料を考察する初めての機会として国際シンポジウムを開催します。ストックホルム、ロンドン、パリ、そして東京から、レプリカ所蔵機関のキュレーターや研究者らが一堂に会し、それぞれの制作経緯と歴史、関連アーカイヴを含めたレプリカの保存と活用について情報を共有するとともに、マルセル・デュシャンの代表作をレプリカの視点から見直し、同レプリカが持つ特性やアーカイヴ化することの意義、今後の具体的な活用のアイディアを提案します。

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