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大妻女子大学食物学科管理栄養士専攻が東京歯科大学との合同連携授業を開講 ― 「摂食嚥下機能に応じた栄養食事」をテーマに実習や講義、嚥下検査の実演などを実施

Digital PR Platform / 2025年1月7日 14時5分

大妻女子大学食物学科管理栄養士専攻が東京歯科大学との合同連携授業を開講 ― 「摂食嚥下機能に応じた栄養食事」をテーマに実習や講義、嚥下検査の実演などを実施



大妻女子大学食物学科管理栄養士専攻(東京都千代田区)は東京歯科大学(東京都千代田区)との合同連携授業を実施した。これは、両大学間で2018年に締結された協定によるもので、今回で5回目。同専攻の2年生55人と東京歯科大学の4年生138人が参加し、実習と実験、講義、嚥下検査の実演などが行われた。




 大妻女子大学と東京歯科大学は2018年、高齢化社会における健康寿命延伸などに寄与することを目的として連携交流に関する協定を締結した。同協定に基づき、2020年度から合同で日本初の試みとなる栄養学と歯科学の連携授業を展開。多職種連携と協働とによる栄養支援を実践的に学んでいる。

 大妻女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻の必修科目「栄養代謝実習」では、全15回の授業のうち3回にわたり東京歯科大学と合同で連携授業を実施。3回のうち2回が大妻女子大学で行われ、同専攻の2年生55人と東京歯科大学の4年生138人が3グループに分かれて、調理や食事介護の実習と嚥下(えんげ)検査の実演、症例検討の講義に参加した。

 摂食嚥下障害の症状に対応した栄養摂取方法を学ぶ実習では、両大学の学生が混同したグループに分かれて嚥下調整食の調理と試食を行った。
 お茶やコーラなどの飲料とみそ汁や牛乳などのたんぱく質を含む飲み物を、とろみ剤を使って数段階のとろみ濃度に調整したり、焼き鮭やホウレン草、おかゆなどの食べ物をゲル化剤やとろみ剤を使って嚥下調整食に調理。完成後、飲料についてはシリンジやとろみ測定版を使ってそれぞれのとろみの濃度を測定した。
 さらにその後の試食では食事介助も体験。学生らは患者に寄り添うことの難しさを実感するとともに、食感による味の感じ方の変化に驚いていた。
 担当教員の大妻女子大学家政学部川口美喜子特任教授は「皆さんが経験したことが患者さんへの助言につながります。正確にとろみをつけることがどんなに難しいか、患者本人と介助者がどんな思いで調理しているか、食しているかを考えてほしい」と話し、歯科医師と管理栄養士がお互いの仕事への理解を深め、連携して患者に安全で適切な食形態の食事を提供していくには、正確に調理し実際に食べてみることが大切であると説いた。

 また、嚥下内視鏡(VE)検査の実演では、口腔機能と嚥下機能について調べるため、実際に学生の鼻から内視鏡を入れて観察。これはリアルタイムで患者の食べ方を見ながら食べ物の固さを調整するなど対応策を検討できる便利な検査で、受講生たちは咀嚼(そしゃく)中の舌の状態や動き、飲料や食べ物が口腔内を通っていく様子を熱心に見守っていた。

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