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大妻女子大学の清原准教授らによる研究で、健康な成人向けの健康行動介入の有効性および有効な介入要素が明らかに

Digital PR Platform / 2025年1月14日 14時5分


●研究内容と成果
 2つの論文データベース(PubMedと医中誌Web)を使用し、2024年5月31日までに出版され、18歳以上、65歳未満の健康な成人を対象とした、運動または身体活動に関連するランダム化比較試験を対象文献としました。検索の結果、116件の文献を分析対象として採択し、メタ分析を用いた採択文献の全体的な介入効果の評価を行うとともに、メタ回帰分析 注4)を用いて介入要素の有効性を2つの方法(方法Ⅰ:介入群で特定された介入要素を投入する、方法Ⅱ:対照群になく、介入群に使用された介入要素のみを投入する)で評価しました(添付図1)。いずれの分析においても、主要分析では、総合的な身体活動指標アウトカム 注5)に対する介入効果を、サブグループ分析 注6)では、各身体活動アウトカムに対する介入効果を評価し、得られた結果を感度分析 注7)で再検証しました。本研究の感度分析は、メタ分析においては、質が低い研究を除外した上で、trim-and-fill法 注8)を使用するか異常値を除外して、また、メタ回帰分析においては、質の低い研究を除外して、再分析を行いました。
 メタ分析の結果(添付表1)、中高強度身体活動と仕事および余暇時間の身体活動以外のアウトカムについては、介入効果の有意性が認められましたが(全てp<0.05)、感度分析では、身体活動指標アウトカム(標準化平均差SMD 注9)=0.19)と総身体活動(SMD=0.32)のみ、有意な介入効果が認められました(全てp<0.005)。メタ回帰分析の結果(添付表2)では、行動変容技法分類法のうち「行動目標の見直し」が有効な介入要素(2つの方法とも回帰係数>0,p<0.05)、「ソーシャルサポート(感情的)」が潜在的な有効要素(方法IIのみ回帰係数>0,p<0.05)として認められた一方、「ソーシャルサポート(実践的)」が潜在的な阻害要素(方法IIのみ回帰係数<0、p<0.05)であることが分かりました。また、感度分析では、「ソーシャルサポート(実践的)」が潜在的な阻害要素(方法IIのみ回帰係数<0,p<0.05)と示されました。さらに、「行動目標の見直し」(方法Ⅰ回帰係数>0,p=0.012;方法Ⅱ回帰係数>0,p=0.055)と「ソーシャルサポート(感情的)」(方法Ⅱ回帰係数>0,p=0.054)は有効と見られる傾向にありました。サブグループ分析および感度分析から、「行動に対するフィードバック」、「行動のセルフモニターリング」、「習慣形成」も潜在的な有効要素であり、「問題解決」および「促し/きっかけ」は潜在的な阻害要素であることが明らかになりました。

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