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大妻女子大学の清原准教授らによる研究で、健康な成人向けの健康行動介入の有効性および有効な介入要素が明らかに

Digital PR Platform / 2025年1月14日 14時5分


●今後の展開
 本研究により、成人向けの身体活動促進介入の効果は小さく、介入プログラムを改善することの重要性が示唆されました。今後、メタ回帰分析の結果で得られた有効要素や阻害要素を考慮したプログラムを構築することで、より効率的な身体活動促進介入の実施につながると期待されます。


●用語解説
注1)システマティックレビュー
過去に独立して行われた複数の研究のデータを収集・選択・評価・統合する研究手法。
注2)メタ分析
システマティックレビューによって得られた複数の研究のデータを、統計学的方法を用いて量的に統合する解析手法。
注3)Behavior Change Technique分類法
多分野・多国の専門家が共同で作成した、行動変容技法の標準化された分類法。
注4)メタ回帰分析
各個体の情報ではなく、研究ごとに平均結果を投入する回帰分析の手法。
注5)総合的な身体活動指標アウトカム
本研究では、身体活動の促進効果を全般的に分析するために、報告されたアウトカムから中高強度身体活動、歩行および総身体活動を「総合的な身体活動指標アウトカム」と定義し、複数報告の場合はそれぞれ、各身体活動指標アウトカムとして採択した。
注6)サブグループ分析
特定の条件で対象文献を分類した後、条件別で分析すること。本研究では身体活動アウトカムの種類により、中高強度身体活動、歩行、総身体活動、座位行動の減少、運動行動、仕事時間の総合的な身体活動指標アウトカムおよび余暇時間の総合的な身体活動指標アウトカムに対する介入効果をそれぞれ評価した。
注7)感度分析
特定の条件で対象文献を絞り、分析結果の頑健性を検証する分析手法。
注8)Trim and fill法
否定的な結果、低い効果などの理由で公表されていない研究の存在を仮定し、採択文献から一部の文献を取り除く(trim)、もしくは、仮定した未公表の研究を追加する(fill)補正手法。
注9)標準化平均差(SMD:Standardized mean difference)
平均差(ベースラインから介入終了までの変化量または介入終了時の値の差)を当該研究における対照群の標準偏差で割ることによって、平均差を標準化した値。


●研究資金
 本研究は、厚生労働科学研究費補助金(研究代表者:澤田亨、助成番号JPMH20FA1006)の支援を受けて実施されました。

●掲載論文
【題 名】 Effectiveness and Components of Health Behavior Interventions on Increasing Physical Activity Among Healthy Young and Middle-Aged Adults: A Systematic Review with Meta-Analyses
(健康な若中年成人における身体活動を高める健康行動介入の有効性およびその要素:システマティックレビューおよびメタ分析)
【著者名】 Jiawei Wan, Jihoon Kim, Takehiko Tsujimoto, Ryoko Mizushima, Yutong Shi, Kosuke Kiyohara, Yoshio Nakata
【掲載誌】 Behavioral Sciences
【公開日】 2024年12月19日
【DOI】 10.3390/bs14121224

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