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<横浜市立大学> 従業員が困難な目標に直面した場合でも仕事のエンゲージメントを向上できる要因を発見!

Digital PR Platform / 2025年1月28日 14時0分

<横浜市立大学> 従業員が困難な目標に直面した場合でも仕事のエンゲージメントを向上できる要因を発見!

―心理的資本と終身雇用制度による影響の検証―

 横浜市立大学国際商学部、同大学院データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻の黒木淳教授と神奈川大学経営学部の尻無濱芳崇准教授らの研究グループは、従業員に設定された目標の難易度*1が仕事のエンゲージメント*2に与える関係に対して、ポジティブな心の状態を維持する資源としての心理的資本(PsyCap)*3がモデレート効果*4を持つことを発見しました。また、日本企業特有の終身雇用制度がこの関係にどのような影響を与えるかも検証し、勤続年数の長い従業員群では、設定された目標の難易度と仕事のエンゲージメントが関連しないことも発見しました。
 本研究成果は、ヨーロッパ会計学会誌「European Accounting Review」に掲載されました(2025年1月19日)。

研究成果のポイント

従業員への高すぎる目標難易度は、仕事のエンゲージメントを低下させることを示唆。
目標の難易度と仕事のエンゲージメントの関係を心理的資本が強化することを発見。
勤続年数の長い従業員群の場合、目標難易度と仕事のエンゲージメントの関係がみられなくなる。






[画像1]https://digitalpr.jp/simg/1706/102912/600_372_202501240954176792e4b92e44e.jpg




図1 目標の難易度、心理的資本(PsyCap)、仕事のエンゲージメントの関係

研究背景
 企業が従業員に対して設定する目標の難易度は、従業員のエンゲージメントやパフォーマンスに大きな影響を与えることが明らかになってきました。一方で、先行研究などにより、高すぎる目標難易度の設定は、従業員のエンゲージメントやパフォーマンスの向上に対して効果が無い、あるいは逆効果であるということも指摘されています。そこで、本研究では、従業員が持つポジティブな心の状態を維持する資源としての心理的資本が、目標難易度と仕事のエンゲージメントの関係にどのように影響を与えるかを明らかにすることを目的として、検証を実施しました。さらに、終身雇用制度を採用している日本企業を対象とするため、在籍期間によるそれらへの影響についても検証しました。

研究内容
 本研究では、日本の上場企業A社における従業員約3,000人を対象にアンケート調査を実施し、回答を受けた1,404人を分析対象としました。調査では、目標難易度、従業員の仕事のエンゲージメント、および心理的資本(PsyCap)を測定しました。
 分析では、次のような結果が得られました。

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