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AWS、日本に新設するデータセンターの建設に低炭素型コンクリートの採用を開始

Digital PR Platform / 2025年1月31日 11時15分

AWSの新しいデータセンターでは、株式会社竹中工務店の協力のもと、基礎にECMコンクリートという革新的なコンクリートミックスを使用しています。ECMコンクリートでは、コンクリートを構成する成分であり炭素含有量が多いセメントの60%~70%を、鉄鋼を製造する際の副産物である高炉スラグに置き換えることで、コンクリート由来の温室効果ガス発生を低減しています。AWS東京リージョンのデータセンター群では、地震発生時における構造的な耐震性強化のためにデンターセンターの基礎を大きくしています。そのため、日本におけるコンクリートの脱炭素化の取り組みにおいて最も大きなインパクトが期待されます。

AWSはまた、清水建設株式会社の協力のもと、日本国内の別のデータセンターにおいて、コンクリートに混入することで炭素を貯留する画期的な「バイオ炭」を非構造体コンクリートに使用しています。バイオ炭は、廃材などを高温の無酸素状態で炭化することによって生成される資材です。樹木が成長過程で大気から得た炭素を分離し、コンクリートに閉じ込めることで、そうでない場合よりも長く大気への放出を食い止めることができます。非構造体コンクリート部で使用するコンクリートには2.6%のバイオ炭が含まれ、これはコンクリートで使用するセメントの製造中に放出された温室効果ガスを完全に相殺できる量です。

さらにAWSは、株式会社大林組の協力のもと、日本国内の別のデータセンターの基礎下部にCleanCrete®(以下、クリーンクリート)という革新的なコンクリートを導入しました。クリーンクリートは、業界の標準的なコンクリートよりも体積炭素量が約70%削減されています。大林組はスラグの増量によりコンクリートと大気の反応がより速く進み、補強鉄材が腐食するリスクの回避策として、表面から30センチ以内までクリーンクリートを打設し、24時間後に通常のコンクリートで仕上げることで、低炭素型コンクリートが大気と反応するのを防いでいます。

Amazonは、自社のインフラストラクチャ内のエンボディドカーボンの量を低減すべく、低炭素鋼や低炭素型コンクリートといった低炭素型資材の利用を増やしています。AWSが低炭素型コンクリートを利用して建設したデータセンター数は世界で2022年の16件から2023年には36件に増加しました。また、2024年1月には、自社の設計基準を改定し、世界でデータセンターを新設する際にはエンボディドカーボンが業界標準よりも35%低いコンクリートを使用することを必須としています。

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