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DIC、PFASフリーと高性能を両立した自動車(EV)向け潤滑油用消泡剤を開発

Digital PR Platform / 2024年1月30日 10時3分

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―従来のPFAS系消泡剤と同等以上の高い消泡性、熱安定性、優れた耐久性(せん断安定性)を実現―

DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:池田 尚志、以下「当社」)は、PFAS*フリーと高性能を両立した自動車(EV)向け潤滑油用消泡剤(以下「消泡剤」)を開発しました。本開発品は、これまでPFASフリー製品では困難であった高い消泡性と熱安定性、優れた耐久性(せん断安定性*)を持つことが特徴です。今後、製品ラインアップを拡充し、日本や米国、欧州地域における自動車(EV)用潤滑油メーカーへの拡販を進め、2030年には売上高20億円を目指します。

* PFAS:有機フッ素化合物(パーフルオロアルキル化合物、ポリフルオロアルキル化合物)の総称
*せん断安定性:機械作動時に部品の接触や回転等の負荷で起こる潤滑油化学構造の変化に対する耐性

‐開発の背景
PFASは、昨今、その使用にあたり環境への潜在的リスクから欧米を中心に規制の議論が進行しています。当社は世界的に高まるサステナブルニーズへの先行的な対応として、PFASの代替品の開発に着手し、2023年8月にはPFASフリーでかつPFAS系と同等レベルの高性能な界面活性剤「MEGAFACEⓇ EFSシリーズ」:https://www.dic-global.com/ja/products/megaface/pfas-free_top/
の開発に成功しました。現在ディスプレイ、半導体、自動車、塗料などの広範な用途において、従来品の代替として販売しています。これに続く第二弾のPFASフリー製品として、自動車(EV)向け潤滑油用消泡剤の開発に着手しました。

‐製品の概要
本開発品は、環境に配慮した原料の採用と当社独自の分子設計技術により、従来のPFAS系消泡剤と同等以上の高い消泡性、熱安定性、優れた耐久性(せん断安定性)を持つPFASフリー消泡剤です。PFAS系消泡剤は、潤滑油への少量の添加で表面張力を下げ、泡膜を破裂させる特性を持ち、金属加工用潤滑油や自動車・工業用ギアオイルなど様々な産業分野で広く使用されてきました。一方、一般的なシリコーン系消泡剤は、PFAS系製品と同等の性能を持つことが困難でした。当社の開発品は、これまで一般的なシリコーン系製品では困難であった高温領域での高い消泡性【図1参照】と、潤滑油としての使用時にかかる熱や機械的負荷(せん断)に対する優れた耐久性【図2参照】を実現しました。

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