【シュローダー】インドの成長ストーリー - プライベート・エクイティの役割と3Dリセット
Digital PR Platform / 2024年1月31日 16時0分
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これまでインドのプライベート・エクイティ市場は、主にグロース・ステージにおける非支配権取引が中心であり、バイアウトは市場のごく小さな部分を占めるだけでした。この背景には、家族経営の企業がプライベート・エクイティ会社との関わりに消極的であること、経営人材の確保が限られていること、買収時のデット・ファイナンスに規制上の制約があることなど、いくつかの要因がありました。
しかしながら、投資額に占めるバイアウト取引の割合は、2010年のわずか5%から、2022年には19%に増加し、過去10年間で顕著な変化が見られました。家族経営の企業との協業を伴う支配権取引の案件は、成功事例が増えるにつれて勢いを増しています。さらに、インドのビジネスエコシステムが成熟したことで、国内外から経営人材がより多く集まるようになりました。
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ベンチャー・キャピタルもプライベート・エクイティ活動の重要なシェアを占めています。インドには活気あるスタートアップ・エコシステムがあり、世界で3番目に多いユニコーン企業が存在します。これは、起業家精神、高度なスキルを持つ人材、急速なデジタル化が原動力となっています。インドのスタートアップ企業は、企業向けソフトウェアやフィンテックの分野で世界をリードしています。また、インドの月面探査機着陸を契機に急成長している宇宙技術など、新興のディープテック分野でも躍進が見られます。
インドで急成長するプライベート企業の多くは、まさにインドが成長する軌跡から恩恵を受けるセクター、即ち消費者、ヘルスケア、テクノロジーセクターで事業を展開しています。逆にインドのパブリック市場は、伝統的なセクターの、古い企業に支配されています。金融サービスと資本財セクターがS&P BSE SENSEXの時価総額の70%を占め、消費財・小売とテクノロジーセクターがプライベート・エクイティ取引高の60%近くを占めています。
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