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変電設備などの電気事故を未然に防止 NITE、「スマート保安技術カタログ第12号、13号案件」を公開

Digital PR Platform / 2024年1月31日 11時8分

変電設備などの電気事故を未然に防止 NITE、「スマート保安技術カタログ第12号、13号案件」を公開

~運用・実証事例~

 独立行政法人 製品評価技術基盤機構 【NITE(ナイト)、理事長:長谷川 史彦、本所:東京都渋谷区西原】は、電気設備の事故防止に向け、AIやIoT等を利用した新たな保安技術(スマート保安技術)を評価し、「スマート保安技術カタログ」として公表しています。
 この度、NITEは、以下の2つのスマート保安技術を新たに評価し、カタログに掲載しました。

①変電設備の劣化予兆を検出できる技術(12号案件)
②電気設備の地絡事故の予兆を検知する技術(13号案件)

これらの最新技術が普及することで、電気設備の安全性や生産性が高まることが期待されます。

 第12号案件としてスマート保安技術カタログ(以下、「カタログ」)に掲載されたのは、製鉄所で長期間使用されている設備に導入されたスマート保安技術の概要とその技術により得られた寿命予測等に関する知見で、特に高経年の設備の故障予測や更新のサポートに役立ちます。
 また、第13号案件について、PASに内蔵されているセンサーの活用により突発的な停電事故を防止できる技術の概要を実証データと共にカタログに掲載することで、保安レベル向上に資するものです。

[画像1]https://user.pr-automation.jp/simg/2526/82576/600_253_2024013110230765b9a0fb4d60f.png




第12号「製鉄所変電施設におけるスマート保安技術」について

技術の概要
 特別高圧受変電設備は日本に1万数千件程度あり、建設後30年以上経過している設備も多く、計画的に更新するためには、稼働中の設備の状態の把握(故障・寿命予測)が重要です。
 第12号の技術は、特高・高圧受変電設備に高周波パルス信号を検知する電圧センサー、TEVセンサー(過渡接地電圧センサー)、HFCTセンサー(高周波電流センサー)を設置して常時監視し、捉えた波形を数学的に変換した2種類のグラフ(PRPD,TF)を用いてノイズの中から部分放電を抽出することによって劣化予兆を検出できる技術で、JFEスチール株式会社で導入・運用されています。


[画像2]https://user.pr-automation.jp/simg/2526/82576/600_437_2024013110231365b9a10120f1d.png



スマート保安の事例
 実際に部分放電を監視し、得られたデータから判断し特別高圧受変電設備を点検したところ、図4のような放電の跡が確認できました。これは、経年設備が重大事故に至る前に劣化予兆を検出できたと考えられます。

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