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高効率の円偏光発光フィルムを生み出すキラル誘起添加剤を開発 〜発光性ポリマーにわずか3%加えるだけ!--北里大学

Digital PR Platform / 2024年2月22日 14時5分

【注2】 [2.2]パラシクロファン
 2つのメチレン(CH2)基で架橋された2つのベンゼン環からなる多環式炭化水素分子。ベンゼン環上の置換基の空間的配置により、重ね合わせ不可能な鏡像構造(エナンチオマー)となるキラル分子となる。図2(a,b)に具体例を記載。

【注3】カルバゾール
 カルバゾールは下図に示す化学構造を持つ分子(またはユニット)。原油やコールタールに含まれるが、工業的生産も行われている。優れた電荷輸送性と発光特性を示し、有機発光ダイオード(OLED)、有機太陽電池(OPV)、有機電界効果トランジスタ(OFET)の製造に広く使用されている。

【注4】アニーリング(熱処理)
 有機化合物やポリマーをベースとしたエレクトロニクスの作製において、加熱→冷却を行うプロセスのこと。加熱時にポリマー類の再配列が起こり、結晶性やパッキング等の長距離秩序が改善されるほか、薄膜作製時に使用した溶媒の除去などの効果がある。これにより、電荷輸送特性が向上し、材料内の欠陥が減少し、最終的にデバイス性能が向上する。材料やデバイスの性能や特性を最適化する上で重要な役割を果たしている。一方で、キラル化合物はアニーリング条件でラセミ化(キラリティーの消失)することが多く、課題となっていた。

【注5】ボロキシン
 ホウ素原子と酸素原子が交互に並んだ6員環構造。有機合成において、鈴木カップリングの原料となるホウ酸の前駆体となる。

【注6】スピンコート
 薄膜の作製方法の一種。溶液を塗布した基材を高速回転(例えば1分間に4,000回転)させることにより、遠心力で溶液中の材料を薄膜化する。半導体製造過程にて使用される。




■問い合わせ先
【研究に関すること】

 北里大学理学部化学科
 講師 長谷川真士
 e-mail:masasi.h@kitasato-u.ac.jp


【報道に関すること】
 学校法人北里研究所 総務部広報課
 〒108-8641 東京都港区白金5-9-1
 TEL:03-5791-6422
 e-mail:kohoh@kitasato-u.ac.jp




【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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