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内視鏡止血成功後の食道静脈瘤破裂患者に対する院内死亡予測スコアを世界で初めて開発

Digital PR Platform / 2024年3月14日 10時0分





今後の展開
 HOPE-EVLスコアは、過去最大規模のデータセットで開発・検証された世界初の内視鏡止血に成功した食道静脈瘤破裂の院内死亡を予測するスコアです。しかも、本スコアは通常の診療行為の中で得られるデータを利用しているため、簡易かつ信頼性の高い、臨床医が現場で使用しやすいスコアとなります。内視鏡医や救急医が内視鏡止血成功後にこのスコアを用いて患者の適切な予後予測が可能となれば、患者・家族へのメリットとして、これまでのような画一的な厳しい予後説明ではなく、スコアに基づいた客観的な予後説明が可能となります。また、医療者へのメリットとして、COVID-19流行時の様な病床逼迫時に適切な病床管理の一助になります。今後、本スコアが実際にどのように医療現場の負担軽減に寄与するか、臨床現場での詳細な評価・検証が望まれます。
 さらに世界中での応用を目指すにあたり、海外のデータを用いたさらなる検証が望まれます。


[画像2]https://digitalpr.jp/simg/1706/84704/500_357_2024031214080565efe335ca8ad.jpg


図2 各スコアの検証コホートでの識別力


論文情報
タイトル: Development and validation of a scoring system for in-hospital mortality following band ligation in esophageal variceal bleeding
著者: Chikamasa Ichita1,2, Tadahiro Goto2,3,4, Yohei Okada5,6, Haruki Uojima1,7, Masao Iwagami8, Akiko Sasaki1, Sayuri Shimizu2
掲載雑誌:Digestive Endoscopy
DOI:https://doi.org/10.1111/den.14773

1. 市田親正、魚嶋晴紀、佐々木亜希子:湘南鎌倉総合病院 消化器病センター
2. 市田親正、清水沙友里、後藤匡啓:横浜市立大学大学院データサイエンス研究科ヘルス
  データサイエンス専攻
3. 後藤匡啓:TXP Medical株式会社
4. 後藤匡啓:東京大学大学院 医学研究科公共健康医学専攻臨床疫学経済学講座
5. 岡田遥平:Duke NUS Medical School, Health Services and Systems Research
6. 岡田遥平:京都大学 予防医療学分野
7. 魚嶋晴紀:国立研究開発法人国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター
8. 岩上将夫:筑波大学 医学医療系


[画像3]https://digitalpr.jp/simg/1706/84704/350_77_2024031214085665efe368a4f45.jpg







用語説明
*1 徳洲会メディカルデータベース:全国70病院を有する日本最大の私立病院グループである徳洲会が有する医療データベース。
*2 Lasso回帰:不要な予測変数に対してその重みをゼロにすることで、自動的に変数選択を行い、モデルをシンプルに保つ。これにより、過学習を防ぎ、モデルの解釈性を高める手法。
*3 AUC:モデルがどれだけ正確に識別しているかを示す指標、1に近いほど精度が高く、0.5では完全にランダムとなる。








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