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関西ペイント、Spiber に出資

Digital PR Platform / 2024年3月13日 11時7分

~サーキュラーエコノミーの実現に向け、新素材・技術の共同研究を開始~

 関西ペイント株式会社(本社:大阪府大阪市北区、代表取締役社長:毛利 訓士、以下「関西ペイント」)は、Spiber株式会社(本社:山形県鶴岡市、取締役兼代表執行役:関山 和秀、以下「Spiber」 )と、構造タンパク質を用いた塗料分野の新素材、新技術の開発に向け、投資契約を締結するとともに、Spiber が実施する第三者割当増資の引き受けにより、同社株式を取得したことをお知らせいたします。

Spiber への出資背景と今後の展開

 Spiber と関西ペイントは、かねてよりサーキュラーエコノミーの実現に向けた理念を持ち、それぞれ事業活動に取り組んできましたが、今回、共通理念の実現のために共同研究を行うことについて合意いたしました。本契約締結により、関西ペイントがこれまでの塗料開発で培ってきた技術に、Spiber 独自の技術プラットフォームおよび開発・生産を行う人工構造タンパク質素材「Brewed Protein™」を融合させることにより、両社は今後、社会課題の解決に向けた新素材、新技術の開発・実現を目指していきます。


関西ペイントの課題意識

 塗料は、建築物・工業製品・インフラ・家電製品等、様々な用途に利用されており、私たちの生活に欠かせないものです。他方で、塗料は原材料として化石燃料などの枯渇資源を使用しており、樹脂の精製過程では CO₂を持続可能な資源へ転換していくことは、事業活動や地域社会にとって不可欠であると認識しており、2050 年ターゲットのマテリアリティ(重要課題)のひとつとして「資源と経済循環両立の高度化」を掲げています。


Spiber の特徴と「Brewed Protein™」素材について

 Spiber は、山形県鶴岡市に本社を置くバイオテクノロジーのベンチャー企業で、「人類の持続可能なウェルビーイングに貢献する」ことを存在意義としています。同社が開発・生産を行う人工構造タンパク質素材「Brewed Protein™」は、原料に石油や動物素材を使わず、植物由来のバイオマスを使用して微生物発酵プロセスによってつくられ、事業活動、取り組みを通じて社会の循環型経済への移行に役立つソリューションを提案しています。
 分子レベルから材料設計を最適化できる Spiber 独自の技術プラットフォームにより、Brewed Protein™素材は、様々なアプリケーションへ活用できます。カシミヤやウール、シルクなどの動物由来の天然繊維や、化石燃料由来の合成繊維、樹脂、合成皮革、接着剤、乳化剤、機能性フィルム等既存素材の新たな選択肢となり得るほか、代替肉などの食品分野、生体適合素材などの医療分野での活用も期待されている革新的な新素材です。また、「Brewed Protein™」素材は環境分解性を有するため、最終製品の設計によっては、化石燃料由来の製品が発生原因であるマイクロプラスチック排出問題の解決への貢献が見込めます。このように、Brewed Protein™素材は、従来の動物由来、化石燃料由来の合成素材に代わるソリューションであり、また、従来の植物由来の素材には無い特性を付加することも可能で、次世代の素材として期待されています。

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