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生涯のCO2排出量を最大40%削減する次世代の超高層ビルのプロトタイプを発表

Digital PR Platform / 2024年5月15日 13時5分

■計画上の主なポイント(3)多様化する働き方に対応する建築計画
①複数階を吹抜けでつないでコミュニケーションを促すステップフロア   
 本プロトタイプでは、自然を取り入れるスリットで分節された執務室の上下階を吹抜け・階段で繋いだステップフロアを提案しています。従来型オフィスの巨大なワンフロア空間に比べ、社員同士の距離が近く、より親密なコミュニケーションを促進します。全ての床を木質化(CLT※5)することで、専有部内の階段や吹抜けの設置など、レイアウト変更を容易にするとともに、建物全体の重量を軽減して、鉄骨・コンクリート量の削減による新築時のCO2排出量の抑制につながります。また改修工事に対応しやすくなり、運用時のCO2抑制も可能となります。


[画像5]https://digitalpr.jp/simg/2213/84998/550_137_2024051422335266436840adcb3.jpg


図5.ステップフロアのイメージ

②シャトルエレベーターとエスカレーターを組み合わせた輸送システム
 働き方の変化に伴って、オフィスの出勤率は下がる傾向にあります。これまでの超高層ビルでは、オフィスの出勤ピーク時の輸送人数に応じたエレベーター台数を確保していますが、本プロトタイプでは輸送システムを抜本的に見直し、シャトルエレベーターとエスカレーターを組み合わせることで、各階停止のエレベーターをすべて廃止しています。長距離輸送に適したシャトルエレベーターが特定階に停止し、大量輸送に適したエスカレーターがその上下階をつなぐことで、輸送能力を確保しながら電力消費量を大幅に削減します。(5,650kwh/日⇒1,750kwh/日※6)


[画像6]https://digitalpr.jp/simg/2213/84998/550_305_202405142234066643684e1d923.jpg


図6.エレベーター計画のイメージ
※5 Cross Laminated Timberの略称。ひき板を並べた後繊維方向が直交するように積層接着した木質系構造材料。
※6 ローカルエレベーター24台に対する、シャトルエレベーター6台とエスカレーター44台の一日あたりの使用電力量比較。

③エレベーター計画の抜本的な見直しにより生まれたヴォイドの活用
 エレベーターの見直しに伴い、各階停止のローカルエレベーターを廃止した中央部にヴォイド(吹抜け)を設け、ビルを貫通する設備の幹線をヴォイド内に設置することにより、オフィスの有効率を向上させるとともに、自然換気の風の通り道として活用します。このヴォイドを利用することで、メンテナンス・設備更新・将来の用途変更工事に対応しやすくなり、運用時のCO2を抑制するとともに、時代のニーズに合わせて建物の価値を維持し、長寿命化に貢献します。

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