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椎間板への多血小板血漿(PRP)注射の安全性と有効性を検証

Digital PR Platform / 2024年3月19日 11時40分


<研究手法・研究成果>
特定認定再生医療等委員会の承認のもと、3カ月以上の腰痛があり、腰椎MRIでModic変性タイプ1を認める患者さん10名に対して、GPS® III システムという血液成分分離キットを使ってPRPを抽出し、Modic変性のある椎間板に注入しました。PRP療法を受けた10名の患者さんの経過を半年間観察したところ、入院が必要となるような大きな有害事象は認められませんでした。また、患者さんにいくつかの質問票に答えてもらったところ、個人差はありましたが、半年間で総じて腰痛は改善していました。さらに、PRP療法を行ってから半年後に撮影したMRIではModic変性に伴う炎症が沈静化していることが分かりました。今回評価できた患者さんの数は決して多くはありませんが、本研究で椎間板へのPRP注射の安全性と有効性が示されました。

[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2299/85133/350_360_2024031911252665f8f7964637a.jpg


椎間板へのPRP注射時のレントゲン像。左:正面、右:側面



[画像2]https://digitalpr.jp/simg/2299/85133/600_286_2024031911252665f8f7964c43a.jpg
Modic変性タイプ1に対するPRP注射の効果。
左:注射前、右:注射後。炎症(赤色)が沈静化するイメージ像




<今後の展開>
特定認定再生医療等委員会の承認のもと、椎間板にPRP注射を行った臨床研究は、国内では初めてとなります。まずは患者さんたちに治療として提供できるようにするために、改めて特定認定再生医療等委員会に申請する予定です。
また、今回の研究ではModic変性のある患者さんに限られていましたが、腰痛に関係する病態は他にも多くあり、将来的にはその他の病態を持つ腰痛患者さんにおいてもPRP注射の有効性を検証していきたいと考えています。

[画像3]https://digitalpr.jp/simg/2299/85133/150_171_2024031911252665f8f79656796.jpg


<用語解説>
※1 多血小板血漿(PRP:Platelet-Rich Plasma)
患者さんから血液を採取し、それを遠心分離機にかけて血小板を濃縮したもの

※2 Modic(モディック)変性
脊椎の椎間板と椎体の間に位置する椎体終板の変化

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