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光電融合技術とオープン標準を用いた複数社製品による400Gbps/800Gbps IOWN APNをOFC2024で動態展示 ~光のまま低遅延・低電力で分散型データセンタを接続~

Digital PR Platform / 2024年3月26日 14時24分

①OpenROADM/OpenZR+トランシーバによる遠隔光接続
 遠隔拠点に配置するトランシーバにはOpenROADM MSA及びOpenZR+ MSA(※8)で標準化された2種類の標準400Gbps信号フォーマットを利用します。複数ベンダのトランシーバが、複数ベンダで構成されるOpenROADM網を介してエンド・ツー・エンドに相互接続できることを確認し、調達上のエコシステムの観点でもIOWNのアーキテクチャが柔軟であることを実証します。
 OpenROADM フォーマットに基づく接続では、IOWN GFとOpenROADM MSAで議論が進む光遠隔接続のアーキテクチャを利用し、光監視チャネルを主信号に重畳し、遠隔拠点の通信システムまで監視信号含めて電気終端せずに伝送を行います。今回、富士通社およびNEC社の装置及びトランシーバを利用しマルチベンダで実現しました。
 OpenZR+フォーマットに基づく接続では、データセンタ設備と共通化が容易な小型トランシーバであるQSFP-DD (※9)をCiena社およびMolex社の製品間で相互接続を行います。今回利用するトランシーバは、より遠隔地まで光信号を伝送するのに適した、通常より高い信号レベルを持つ製品です。Ciena社とNTTはオープン標準化をリードしており、Ciena社のモジュールはOpenZR+ MSAに加えOpenROADM MSA, ITU-T (※10)規格等のオープンフォーラムで規定された14の伝送モードを単一製品で網羅的にサポートし、要件に応じて最適な標準規格の選択が可能です。 また、Molex社の400GbpsトランシーバはIOWNの光電融合デバイスを利用して実現され信号光出力+6 dBmの業界最高レベルの水準を達成しています。エンド・ツー・エンドの疎通通信品質は回線の終端点でQSFP-DDを2ポート搭載するアンリツ社の400Gbpsイーサネットテスタを利用し確認試験されます。

②伝送路解析と光波長パス自動最適化
 従来、伝送路の品質解析には専用の機器を用いる必要がありました。これに対し、IOWNの光電融合デバイスは光伝送路にある様々なノイズや信号ひずみをデバイスの受信データとして捉えることができます。取得した光波形データに高度な信号処理技術を適用することで、専用の機器を用いることなく、光電融合デバイスの搭載されたトランシーバだけで伝送路の状態を詳しく確認することができます。今回の展示では、800Gbpsの光電融合デバイスで取得した情報を利用し、複数の光ファイバや光アンプで構成される光伝送路を伝搬している信号光に関し、パワーレベル遷移をエンド・ツー・エンドで可視化するDigital Longitudinal Monitoring(DLM)を動態展示します。加えて、伝送路解析により可視化された伝送路状態を基に、最適な設備利用方法を解析・提示する光波長パス自動設計技術を実演します。光波長パス自動設計技術を導入し運用を自動化することで、お客様の環境や利用方法に合わせて、データセンタ間に迅速に光波長パスを提供できるようになります。これら、伝送路可視化と最適化により同じ伝送設備でも通信の効率と品質を大幅に向上させたサービス提供が可能となります。
 なお、伝送路可視化技術は富士通社の800Gbps伝送装置上で動作させ、複数段の光増幅が可能VIAVI社の光測定器とOFS社の低損失光ファイバにより構築した伝送系に適用します。OFCnetの提供する会場外のフィールドテストベッドを活用したマルチベンダ伝送の実演も予定しています。

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