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エアコンから採取されたカビのアレルゲン情報公開

Digital PR Platform / 2024年3月28日 14時0分


▌本成果の重要性
 藤田医科大学とNITEは共同で、ABPAを発症した患者宅のエアコンからカビやキノコ類を採取し、どのようなカビやキノコ類が存在しているのか調査を行いました。また、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の研究事業(「真菌関連アレルギー性気道疾患における真菌生態・宿主応答機序の解明と発症・増悪・重症化予防法の開発(研究代表者:浅野浩一郎(東海大学))として、カビやキノコ類が生成するアレルギーの原因となるタンパク質を特定する研究(アレルゲン解析)も実施しています。
 実際にエアコン内から採取されたカビの菌体および培養液から検出されたタンパク質の情報は、エアコンや空気清浄機等のフィルターの改良などに貢献できると期待されます。また、一般臨床で多くのアレルゲンが検査できるようになれば、診断不能だった患者が診断可能となるだけでなく、発症前の早期発見や重症化する患者の予測や、病態の解明にもつなげることができると期待されます。


▌成果の概要
 人に対して病原性を持つAspergillus属を含む複数のカビがエアコンから分離・同定され、NBRCに寄託されました。プロテオーム解析(※3)では、寄託された菌株から選定したA. fumigatus NBRC 113945を培養し、菌体および培養液からタンパク質を抽出して酵素消化したサンプルを高速液体クロマトグラフ質量分析計(LC/MS/MS)で測定し、タンパク質を同定しました(図1)。実際に菌体と培養液から検出されたタンパク質やアレルゲンの情報はDBRPからダウンロードできます。また、NBRCオンラインカタログからA. fumigatus NBRC 113945を入手し、追加の研究を行うことも可能です。


[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2526/85684/700_210_202403272004596603fd5bc7d88.png


図1 プロテオーム解析の概要

 さらに、A. fumigatus のほか、キノコの一種であるSchizophyllum communeなどのアレルゲン解析は、AMEDの研究事業の一環として、藤田医科大学 医学部 内科学・第2及びアレルギー疾患対策医療学(松永佳世子教授)とNITE、ホーユー株式会社(所在地:愛知県名古屋市東区徳川一丁目501番地 社長:佐々木義広)総合研究所との共同で実施しており、今後より実用性の高い情報を追加する予定です。

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