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再生可能エネルギー投資で取るべきリスクとは?

Digital PR Platform / 2024年4月18日 10時43分


再生可能エネルギー・インフラに対する「バイ・アンド・ホールド」戦略のバリュエーション・ダイナミクス

運営中の再生可能エネルギー資産は、主要なドライバーが少なく、評価するのが比較的容易です。運営中の資産は、長期にわたって比較的正確に発電量を推定でき、固定価格契約または電力市場を通じて売電されます。通常、運営コストは固定されており、収益に占める割合は比較的低くなります(約25~30%)。

結果として得られるフリー・キャッシュフローを割り引いて価値が算出されます。
主なリスクは、資産に予想されるエネルギー収量(運転効率の変化や天候リスクなど)と、得られた電力の価格(電力価格やインフレなどのマクロ要因に左右される)です。これらの要因は、一般的にリスクフリーレートに対するプレミアムとみなされ、ある程度の金利感応度(少なくとも長期的には)を持つため、割引率の計算に含まれます。


「ビルド・アンド・セル」戦略のバリュエーション・ダイナミクス

「ビルド・アンド・セル」戦略のエコノミクスは、より多くのパラメータが影響しますが、比較的理解は容易です。まず、特定の資産を開発・建設するためにかかる費用を見積もる必要があり、次に、その資産がいくらで売却できるかを見積もるために、上記と同じ計算を行います。これら2つの数値の差が「開発プレミアム」です。このプレミアムは方程式の両側の不確実性によるリスクにさらされており、資産の建設から市場への売却までにかかる時間によって増幅されます。


開発中心の戦略の場合、これらのリスクには、土地の確保、計画、送電網の接続、電力販売のための市場へのルートなどが含まれます。例えば、典型的な洋上風力発電所の開発期間は、初期の設計から建設開始まで約7年、その後さらに2年の建設期間がかかります。これらのリスクは一般的に二律背反ですが、プロジェクトを建設し、運営後に売却するためには全て避けられないリスクです。


[画像2]https://digitalpr.jp/simg/2027/86921/550_358_20240418092617662068a92d7d2.png


「ビルド・アンド・セル」の投資家と「バイ・アンド・ホールド」の投資家のリターンには本質的な対立があります。結局のところ、各戦略のプロジェクトの経済性の分割はゼロサムゲームです。

しかし、実際の両者の関係は微妙です。「バイ・アンド・ホールド」の投資家にとって重要なのは、購入時の実際の割引率ですが、「ビルド・アンド・セル」の投資家にとって最も重要な側面は、資産の保有期間にわたる割引率の方向性の変化です。

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