ボッシュ、技術革新やパートナーシップ、買収に注力 - コスト削減も継続
Digital PR Platform / 2024年4月19日 10時10分
2023年は売上高と業績が改善 - 2024年は引き続き厳しい状況
2023事業年度のボッシュの売上高は、厳しい経済・市場環境にもかかわらず916億ユーロに達しました。これは前年比3.8%の増加で、為替調整後では8.0%増となります。支払金利前税引前利益(EBIT)は48億ユーロ(2022年:38億ユーロ)でした。支払金利前税引前利益率は前年比1%増の5.3%と、予想は上回ったものの、長期的に必要とされる7 %以上という目標利益率を下回りました。ボッシュは2026年までにこれを達成したいと考えています。「成長目標を可能な限り自己資金で達成するためには、高い収益力と財務力が必要です」と、ロバート・ボッシュGmbH財務担当取締役であるマルクス・フォーシュナーは述べました。「ラストスパートの成功が奏功し、全体として期待通りとなりました。しかし、2024事業年度は少なくとも2023年度と同水準で厳しいものとなるでしょう」
ボッシュの今年度の全体的な見通しは、現在の経済情勢を考慮すると依然として厳しい状況です。「2024年については景気の追い風は期待していません」とフォーシュナーが述べているとおり、2024年の世界経済成長率は2.3%にとどまり、自動車生産の停滞と機械製造市場の低迷が続くと予想しています。一方で、2年間続いた消費者の買い控えを経て、消費財市場は若干改善する可能性があります。さらに技術革新とグローバルでの事業拡大により、自社事業が安定すると見込んでいます。たとえば、エジプトではストーブ、メキシコでは冷蔵庫の製造工場を建設中です。
2024年第1四半期の売上高は、前年同期比で0.8%減少するものの、為替調整後では2.3%の増加でした。「このことから、年間計画で目指している5~7%の売上増は非常に野心的であることは明らかです」とフォーシュナーは語り、支払金利前税引前利益率が前年度を上回ることは難しいと述べました。「私たちが直面している課題は、市場環境の低迷だけはありません。戦略的に重要な分野に対する先行投資もさらなる増加を見込んでいます。再編やプロセスの改善も最初はマイナスの影響を与え、プラスの効果は遅れて現れるでしょう。」ボッシュはまた、業界の変化に応じて競争力を維持するために、さらなるコスト削減と構造変革を目指しています。フォーシュナーは「必要な措置を、バランスを考慮しながら一貫して講じる」と語りました。 必要な人員調整は、強制的な人員削減ではなく、社会的パートナーと協議しながら行われます。
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