ボッシュ、技術革新やパートナーシップ、買収に注力 - コスト削減も継続
Digital PR Platform / 2024年4月19日 10時10分
成長分野:ヒートポンプ
ボッシュはサーモテクノロジー分野でも、計画的に成長機会を探っています。2023年、ヒートポンプ市場は欧州全域で停滞しましたが、ボッシュは同事業で約50%成長を遂げました。ボッシュは今後数年間、この分野で市場よりも大幅に速いペースで成長し続ける見込みです。「私たちは製造設備への投資のみならず、静かで効率的かつ、コストパフォーマンスの優れたヒートポンプを含む製品ラインナップも拡大しました」とハルトゥングは述べました。ボッシュの会長は、ハイブリッド型暖房システムにさらなる売上拡大の可能性があると考えています。これは、基本運転用のヒートポンプと、ピーク時の負荷用のガス燃焼によるボイラーを組み合わせたもので、数百万棟の既存建物の効率的な脱炭素化が可能になります。ボッシュはまず、最大100戸の集合住宅向けに、この技術を使ったソリューションを提供する予定です。ハルトゥングはまた、長期的な購入決定を妨げ、暖房市場の深刻な低迷を招いてきたドイツの暖房法に関する議論にも言及しました。「気候政策とエネルギー政策が矛盾する分野では、投資家は投資せず待つだけです。成長には、明確かつ予測可能な補助金政策が必要です」と語りました。
気候変動政策:カーボンニュートラルな未来には持続的な投資が必要
ボッシュでは、全体的にクライメートアクションは引き続き中心的な役割を果たしています。ハルトゥングは、これによって、たとえeモビリティなどの市場が予想ほど急速に発展しなくても、大きな成長のチャンスがもたらされると見ています。「しかし、複雑な地政学や社会的緊張の高まりの中で、クライメートアクションはもはや政治課題の最上位に位置する唯一の問題ではなくなりつつあります」とハルトゥングは述べています。それでもボッシュは、カーボンニュートラルな未来に向けてテクノロジーに対して多額の先行投資を続け、この変革を形作ることに最初から貢献しています。ハルトゥングは、「CO2効率の高いテクノロジーへの補助金を削減する圧力がかかっています。しかし、クライメートアクションには政府、企業、そして私たち一人一人による持続的な投資が必要です」 、と語りました。
2023事業年度:フリーキャッシュフローの改善、多額の先行投資
前年度におけるボッシュの在庫水準は、新型コロナウイルスのパンデミックや半導体不足に伴う不確実性の影響を大きく受けていましたが、現在は正常な状態に戻りつつあります。その結果、フリーキャッシュフローは22億ユーロに改善しました。これは売上高の2.4%で、1.0%以上という目標を上回りました。自己資本比率は44.2%(2022年:46.6%)でした。研究開発費は73億ユーロ(2022年:72億ユーロ)と高水準を維持し、研究開発費比率は8%(2022年:8.2%)となりました。資本投資は55億ユーロと過去最高を記録しました(2022年:49億ユーロ)。フォーシュナーは次のように指摘します。「2023年には総額120億ユーロを超える先行投資の費用対効果にも細心の注意を払っており、必要に応じてプロジェクトの調整も行っています」
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