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未来の量子計算機は何をめざすべきか? ―実用的インパクトのある量子優位性に向けて―

Digital PR Platform / 2024年5月14日 14時7分


[画像3]https://digitalpr.jp/simg/2341/88094/700_376_202405131428506641a512a1726.JPG


【研究の意義、今後の展望】
 本研究成果により、実用的な量子優位性達成に必要とされるハードウェアの仕様が明らかになりました。量子誤り訂正に関する小規模な実験が近年進展する中で、中長期的な未来にめざすべき到達点を示すことは、今後の誤り耐性量子計算機開発の指針としての役割を果たすため、量子技術の研究開発に対する重要な貢献と考えられます。また、今回の研究成果に触発されて、物性物理学に止まらず、材料科学・高エネルギー物理・微分方程式の求解といったさまざまな分野において、古典計算機によって到達可能なフロンティアを明らかにする試み、さらにそれを量子計算機で凌駕しようという試みが、さらに進展することが期待されます。

発表者・研究者等情報                                        
東京大学
 大学院工学系研究科 物理工学専攻
 吉岡 信行 助教
 小泉 勇樹 修士課程
 研究当時:日本電信電話株式会社 コンピュータ&データサイエンス研究所 インターン生

 大学院理学系研究科 量子ソフトウェア寄付講座/附属知の物理学研究センター
 大久保 毅 特任准教授

日本電信電話株式会社 コンピュータ&データサイエンス研究所
 鈴木 泰成 准特別研究員

大阪大学 量子情報・量子生命研究センター
 水上 渉 教授

論文情報                                          
雑誌名:npj Quantum Information
題 名:Hunting for quantum-classical crossover in condensed matter problems
著者名:Nobuyuki Yoshioka*, Tsuyoshi Okubo*, Yasunari Suzuki*, Yuki Koizumi, and Wataru Mizukami*
DOI:10.1038/s41534-024-00839-4
URL:https://www.nature.com/articles/s41534-024-00839-4

研究助成
本研究は、JST さきがけ研究(課題番号:JPMJPR1912、JPMJPR1916、JPMJPR191A、JPMJPR2119)、JST 共創の場形成支援プログラム(課題番号:JPMJPF2014、JPMJPF2221)、JST ムーンショット(課題番号:JPMJMS2061)、MEXT Q-LEAPフラグシップ(課題番号:JPMXS0120319794)、科研費(課題番号:22K18682、22H01179、23H03818)、IBM Quantumによる助成、東京大学大学院理学系研究科「量子ソフトウェア」寄付講座の支援、東京大学物性研究所による計算資源の助成により実施されました。

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